上戸彩を号泣させた斎藤工の一言
女優の上戸彩が10日、都内で行われた映画『昼顔』初日舞台あいさつに出席し、共演の斎藤工からの言葉に感極まって号泣した。
本作は、平日昼間に夫以外の男性と恋に落ち、人生を狂わせてしまう主婦“昼顔妻”たちの姿を描き、人気を博した連続ドラマの劇場版。不倫騒動から3年後、別々の町で暮らすも、再び巡り合ってしまった笹本紗和(上戸)と北野裕一郎(斎藤)の恋の行方を描く。
不倫を題材にしていることから、斎藤が「笑顔で『観てください』という映画じゃないので、取材でも笑顔の写真はやめようねと言っていた」と明かすと、上戸も「これは宣伝しちゃまずい映画だね」と話していたとにこやかに打ち明ける。
しかし、斎藤がドラマ撮影時まで振り返り、一番大変な立場で作品を背負っているにもかかわらず、現場ではキャスト・スタッフを気遣っていた上戸を「エネルギーがすごい」と称賛し始めると一転。「普段、お母さんだし大変なことがあると思うんですけど、それを一切持ち込まず紗和として(現場にいてくれた)」という一言に、上戸は「泣きそうです。斎藤さんには本当に支えてもらった」と言いながら号泣した。
斎藤からハンカチを渡された上戸は、涙を拭いつつ「テーマがテーマなので背負うものがたくさんありました。不倫というテーマについて毎日考えさせられた感じでした」と苦しそうに胸中を打ち明けると、「紗和を演じることによっていろんな恋愛のスタイルとか(があるとわかったし)、紗和を羨ましいとも思いました」とも。そして、「最高の現場だったので、わたしにとってこの『昼顔』との出会いはすごく幸せでした。たくさんの人に愛してもらいたい映画ではないかもしれないけど、心に響く映画の一つになったらいいなと思います」と心を込めた。この日は伊藤歩、平山浩行、西谷弘監督も登壇した。(取材:錦怜那)
映画『昼顔』は公開中