皿洗いからノーラン映画に大抜擢!ハリー・スタイルズと並ぶ注目のシンデレラボーイ
映画『ダークナイト』『インターステラー』のクリストファー・ノーラン監督が、初めて実話の映画化に挑んだ話題作『ダンケルク』。トム・ハーディをはじめとする実力派スターや、本格俳優デビューとなるワン・ダイレクションのハリー・スタイルズといった豪華キャストの中にあって、全く無名の新人俳優でありながら大抜擢を受けたのが、メインキャストの一人となるフィオン・ホワイトヘッドだ。
第2次世界大戦中、フランス・ダンケルクを舞台に、ドイツ軍に包囲された英仏両軍の兵士約40万人の脱出作戦を描く本作。フィオンは、ダンケルクに追い詰められ、絶望の中にある若き兵士の一人、トミーを演じており、スターたちの顔が次々に映し出される予告編でも、主役級と言っても過言ではないほどの扱いを受けている。
ワン・ダイレクションで活躍しソロデビューを果たしたばかりのハリーは、いわば“世界で最も有名な新人俳優”だ。一方のフィオンはというと、『ダンケルク』にかかわるまで、ほんの1年半前は皿洗いをしながらオーディションに通っていたという正真正銘の無名俳優だ。
まさに現代のシンデレラボーイを思わせる起用を決めたのは、オーディションで彼を見出したノーラン監督。LA Times に対して監督は「ホワイトヘッドを最初に見た時から感銘を受けた」と語っており、「カリスマ的な存在感があって、若いころのトム・コートネイを彷彿させるんだ」と絶賛している。(トム・コートネイ/英国俳優『長距離ランナーの孤独』など)
当のフィオンは、出演決定の瞬間について「顎が外れるほどびっくりして、冷や汗が噴き出したよ」と同紙にコメント。本作では、ハリーと並び注目される存在となったが、自身の生活については「物事は変わっていくものだというのはわかる。でもできれば、あまり劇的に変わって欲しくはないんだ」と謙虚に語っている。エマ・トンプソンと共演した『ザ・チルドレン・アクト(原題) / The Children Act』なども控えているフィオン。オーディション番組をきっかけに世界的なスターとなったハリーのように、本作をきっかけに世界を代表する英国俳優へと成長するかもしれない。(編集部・入倉功一)
映画『ダンケルク』は9月9日より丸の内ピカデリー 新宿ピカデリーほかにて全国公開