女優が明かす業界確執あるある!実際にあった有名な確執を描いた話題のドラマ
実在した有名な確執を描く話題のテレビシリーズ「フュード(原題) / Feud」について、スタンドアップコメディアンとしても活躍する女優のジャッキー・ホフマンが、6月15日(現地時間)ニューヨークで行われたAOL開催のイベントで語った。
本作はテレビシリーズ「Glee」のライアン・マーフィーが米ケーブル局FXのもと手掛けた全8話のドラマ作品で、第1シーズンでは、映画『何がジェーンに起ったか?』で姉妹役を演じたハリウッドの大女優ベティ・デイヴィス(スーザン・サランドン)とジョーン・クロフォード(ジェシカ・ラング)の確執を描いている。ジャッキーはジョーンの家政婦ママシータを演じた。
長年テレビ番組を中心にキャリアを積んできたジャッキーだが、テレビシリーズのレギュラーは意外にも今作が初めてだそうで「これまで多くの人から『印象に残る(テレビ番組の)出演をしてきた』と言われてきたけれど、これが初のレギュラー番組なの。テレビシリーズに1、2エピソード出演して、(プロデューサーから)『また君には出演してもらうよ!』と言われても、決してその番組に戻ってくることはなかったわ。だから、わたしにとって今作はとても大きな出来事だったわ」と喜びをあらわにした。
劇中では大女優のベティとジョーンが役柄を争ったり、脇に追いやったりするが、同様の体験をしてきたというジャッキー。「そういう女優同士の争いはいつもあるものだし、出演が決まってからもある。だから俳優は高額なお金をマネージャーやエージェントに払って、この作品ではこの俳優はこの地位が適しているとか、俳優のクレジットを付けてくれとか製作陣に言わせているのよ」と話す。続けて「女性はある年齢に達すると、よく脇に追いやられた感じになるの。わたしもまだ30代前半のときに、あるスケッチコメディー番組のオーディションに参加したら、『君はもう年を取り過ぎている』って言われたことがあったわ。(監督やプロデューサーといった)想像力を持つ人に限って、俳優の年齢制限をする傾向にあるのよね」と業界を批判した。
ジャッキー演じるママシータとジョーンの関係については「(気難しい)ジョーンのもとで働くことは困難で、かなりの挑戦ではあるけれど、ママシータは誇りを持って困難を乗り切っていたと思うの。だから彼女は、一般の人が見ることのできなかったジョーンの側面を見ていたと思うわ」と語った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)