『カーズ』最新作、脚本作成時『スター・ウォーズ』が参考に
ディズニー/ピクサーの人気シリーズの最新作『カーズ/クロスロード』では、ストーリー制作時にSF大作『スター・ウォーズ』シリーズが参考にされたという。脚本を担当したボブ・ピーターソンが明かした。
以前からピクサー作品では、『トイ・ストーリー』シリーズのバズ・ライトイヤーとその宿敵ザークの関係だったり、『Mr.インクレディブル』の空飛ぶ円盤の飛行音が『スター・ウォーズ』の乗り物「スピーダー・バイク」の音に酷似していたりなど、『スター・ウォーズ』へのオマージュがささげられてきた。そんなピクサースタッフの『スター・ウォーズ』愛は、今作でも爆発していたよう。ボブは「実は、ストーリーの担当者たちはストーリーボード(絵コンテ)作成段階で何百回と『スター・ウォーズ』を参照したんだ」と明かす。
『カーズ/クロスロード』は、若手の出現により自らが時代遅れであることを感じたレーサーのスポーツカー、ライトニング・マックィーンが彼のレース人生の岐路に立つさまを描く物語。そのため脚本家陣はスポーツ映画をはじめ、ドキュメンタリーやコメディー、バディ映画などさまざまな作品を参考にしたというが、その参考作品の一つが、一見全く関係がなさそうな『スター・ウォーズ』だったとは。ボブはさらに、ストーリーの裏側には無数の『スター・ウォーズ』要素が含まれているとも語っていた。
そして、ストーリー部分以外にも『スター・ウォーズ』とのつながりは存在する。『カーズ』シリーズをきっかけにピクサーへ加入し、本作のプロダクションデザイナーを務めているジェイ・シャスターは、かつてはルーカスフィルムに所属していたアーティスト。『カーズ』のキャラクターデザインは、『スター・ウォーズ エピソードI/ファントム・メナス』『スター・ウォーズ エピソードII/クローンの攻撃』に登場する乗り物をデザインしてきた彼が手掛けている。なんとマックィーンたちのビジュアルにも、『スター・ウォーズ』イズムは流れていたのだ。(編集部・井本早紀)
映画『カーズ/クロスロード』は7月15日より全国公開