土屋太鳳、森山未來主演「プルートゥ PLUTO」で初舞台!海外公演も決定
女優の土屋太鳳が、2018年に上演される森山未來主演の「プルートゥ PLUTO」で初舞台を踏むことが決定した。浦沢直樹×手塚治虫の漫画「PLUTO」(長崎尚志プロデュース/監修:手塚眞/協力:手塚プロダクション)に基づく2015年の舞台を、新たなキャストを迎えて再構築するもので、土屋はアトムの妹で不思議な能力を持つウランと刑事ゲジヒトの妻ヘレナの一人二役に挑む。土屋は「演技に心を奪われてから12年、『舞台』という場所に憧れ続けてきました。役を生きる役者さん方は、動く太陽のように輝いたり、全てが消えてしまいそうなほど胸に迫ったり…素晴らしい演技をたくさん拝見してきました。だからこそ、舞台という場所を目の前にした今、畏れを強く感じています」と初舞台への心境を明かしている。
アトム役の主演・森山、アトムの生みの親である天馬博士役の柄本明、アトムを見守るお茶の水博士役の吉見一豊はそのままに、新キャスト迎える本舞台。ウラン&ヘレナは永作博美から土屋へ、刑事ゲジヒトは寺脇康文から大東駿介へ、天才科学者アブラーは松重豊から吹越満へバトンタッチされ、演出・振付は前回に続き、森山と度々組んできた世界的振付家のシディ・ラルビ・シェルカウイが手掛ける。
幼いころからダンスを習い、大学で舞踊学を専攻し、世界的歌姫シーアのMVにも出演するなど身体能力の高さは有名な土屋。主演の森山には「ドキュメンタリー番組を拝見して以来、素晴らしい表現者として心の中にいつも存在している方」と熱いリスペクト。2015年の舞台を(放送で)観た際には鳥肌が立ったと言い、「森山さんを中心にキャストの方々が表現する世界は壮絶だけれど美しく温かく…自分が将来もし子どもを育てる立場になったら、一緒に観たい作品だと思いました」と心酔した様子だ。
一方、アトム役を続投する森山は「2012年にシディ・ラルビ・シェルカウイ氏によるダンス作品『TeZukA』に関わらせていただき、それに続きまたしても自身が敬愛する手塚治虫さんの作品(もちろん浦沢直樹さんの作品でもありますが)で彼と仕事をさせていただけることに縁を感じていました」と不思議な縁に感慨深げ。「ダンス、芝居、映像など様々な要素をラルビの感性によって有機的に絡み合わせ、それを演劇作品として打ち出せたことが新たな視点を生み出すことになったのではないでしょうか」と新たな舞台に期待を寄せている。
原作の「PLUTO」は、熱烈な手塚ファンである浦沢直樹とストーリー共同制作者の長崎尚志が「鉄腕アトム」のエピソードの一つ「地上最大のロボット」のリメイクを切望し、手塚プロダクションの許諾を得て新たに漫画化したもの。人間とロボットが共存する時代を舞台に、世界最強と言われるロボットが次々と破壊される事件を巡るサスペンス。高性能刑事ロボット・ゲジヒトが、限りなく人間に近いロボットであるアトムとともに日本に渡り天才科学者アブラー、人間を殺害した唯一のロボット・ブラウ1589と接触し、確信に迫っていく。
本舞台は東京、大阪のほか海外公演も決定。2月にイギリス、オランダ、ベルギーにてヨーロッパツアーを予定している。(編集部・石井百合子)
舞台「プルートゥ PLUTO」は2018年1月7日~1月28日まで東京・Bunkamuraシアターコクーン(チケット一斉発売:2017年10月予定)、2月よりイギリス・オランダ・ベルギーにてヨーロッパツアー、3月上旬より大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演予定