101歳の大女優、米ドラマを訴える
実在した有名な確執を描く米アンソロジードラマ「フュード(原題) / Feud」の第1シーズン「フュード:ベティ・アンド・ジョーン(原題) / FEUD: Bette and Joan」をめぐり、訴訟が起きたと The Wrap などが報じた。
女優ベティ・デイヴィスとジョーン・クロフォードの確執を描いた同ドラマでは、映画『遥かなる我が子』『女相続人』などで知られる大女優オリヴィア・デ・ハヴィランドをキャサリン・ゼタ・ジョーンズが演じたが、無許可で自分を描いたとして、オリヴィアがクリエイターのライアン・マーフィーとFX局を訴えたのだ。
オリヴィアの弁護士が出した声明によると、テレビドラマをセンセーショナルに表現し、宣伝するために、製作側はオリヴィアの名前とイメージを私物化したと主張。彼女の利害を無視し、精神的、感情的安寧を損なったとして訴訟を起こしたという。
「デ・ハヴィランドさんは自分を描いていいとFXに許可は与えておらず、使用に対し報酬も受け取っていません。また、このテレビドラマは、不正確なセリフをデ・ハヴィランドさんに言わせています。彼女は、自分にスポットライトを当てるためにほかの俳優のうわさ話を口にすることを拒否してきました。このドラマはプロとして彼女が80年以上にわたり築き上げてきた評判をおとしめるものです」という内容のコメントをしている。
オリヴィアは先日101歳になったばかり。同ドラマに登場したキャラクターで存命中の唯一の人物だという。(澤田理沙)