ポストジブリの重圧…10キロ激ヤセを告白したポノック・西村義明P
スタジオジブリ退社後、米林宏昌監督が初めて手掛けたアニメーション映画『メアリと魔女の花』の初日舞台あいさつが8日に都内で行われ、西村義明プロデューサーは過酷さを極めた本作製作を通じて、10キロも痩せたことを明かし、会場を驚かせた。この日は杉咲花、神木隆之介、小日向文世、佐藤二朗、渡辺えり、大竹しのぶ、米林監督も来場した。
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スタジオジブリを退社した米林宏昌監督と西村義明プロデューサーが設立したスタジオポノック第1回作品となる本作。この日はキャスト・スタッフ陣が登壇する舞台あいさつが行われたが、その最中に突如、ヒソヒソ話を始める杉咲と大竹。「今、花ちゃんに教えてもらってたの。ポノックの意味って知ってた?」と無邪気に切り出した大竹に対して、渡辺は「知らない」と即答し、会場は大爆笑。
「深夜0時という意味ですよね」と説明する杉咲に、西村プロデューサーは「クロアチア語で深夜0時という意味なんですけど、読み方を間違えて。本当は“ポノッチ”らしいんですが、まあジブリも読み方が間違っているからいいかと思っています」と補足すると、「子どもたちも少なくなってきた中、ジブリが解散して、実写も含めて子どもが主人公の映画は作りにくくなっている。だから子どもたちを描くことができるプロダクションがひとつ立ちあがったのはうれしいことだと思います」としみじみ付け加えた。
そんな西村プロデューサーに、製作中の思い出について質問が及ぶも、「10キロ痩せたんです、過酷すぎて。苦しいことばかりなので思い出したくないんです」と苦笑い。その言葉に「10キロやせたの~!?」と食い気味に驚いてみせた渡辺。その姿を見た大竹は、すかさず「えりちゃんを(スタジオポノックに)入れてください」と西村プロデューサーに懇願し、会場を爆笑の渦に包んだ。
また、本作のタイトルは『メアリと魔女の花』だが、杉咲は同じ“花”という名前に運命的なものを感じたという。「アフレコの時に気付いたんですが、わたし笑い声がイヒヒというらしいんですね。“花”という字を見ると、“イヒ”があって。イヒがわたしの運命でした」とコメントするも、佐藤が「今、我慢して聞いていましたけど、『イヒが運命でした』って意味が分からない」とツッコミを入れると、観客は大笑い。そんな杉咲を「花さま」と呼んでいたのは神木で、「皆さん、映画を観たばかりで、花さまの(声優としての)すばらしさというのは聞かれたんですよね」と会場に呼びかけると、大きな拍手。「やめてください」と恐縮する杉咲だったが、またもや佐藤が「神木、お前は花ちゃんの優秀なマネージャーか」とツッコミを入れて、会場を大いに沸かせるなど、この日の舞台あいさつは終始なごやかな様子で執り行われた。(取材・文:壬生智裕)
映画『メアリと魔女の花』は全国公開中