『スパイダーマン:ホームカミング』興収1億ドル超えの大ヒットスタート!
全米ボックスオフィス考
先週末(7月7日~7月9日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、映画『スパイダーマン:ホームカミング』が興行収入1億1,702万7,503ドル(約128億7,302万5,330円)で断トツの首位デビューを果たした。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル110円計算)
『スパイダーマン:ホームカミング』は、ソニー・ピクチャーズとマーベル・スタジオの提携によって、マーベル・シネマティック・ユニバースのキャラクターたちの登場が可能になった新「スパイダーマン」シリーズ第1弾。部活動のようなテンションでスパイダーマンとして活動する、15歳の高校生ピーター・パーカー(トム・ホランド)の姿を描く。恐怖のピエロ映画『クラウン』で脚光を浴びた新鋭ジョン・ワッツ監督がメガホンを取り、見事期待に応えた。
「スパイダーマン」シリーズでは、2007年に公開されたサム・ライミ監督&主演トビー・マグワイアの『スパイダーマン3』(オープニング興収1億5,111万6,516ドル・約166億2,281万6,760円)に次ぐ2位の好成績(全6作中)。マーベル・シネマティック・ユニバースの単独映画第1作としては、2008年公開の『アイアンマン』を抜き、歴代1位のオープニング興収となった。内容も批評家・観客から絶賛されており、今後も順調に数字を伸ばすことは確実だ。
また、夏の大作がひしめく中、公開3週目となるアマゾン・スタジオの小規模作品『ザ・ビッグ・シック(原題) / The Big Sick』が12位から8位へランクアップした。パキスタン系ムスリムの青年(クメイル・ナンジアニ)と白人アメリカ人の女性(ゾーイ・カザン)の恋愛を描いたロマンチックコメディーで、アマゾン・スタジオの担当者は「先週末の結果は、インディペンデント映画の十分な需要があることを証明しています」と喜んでいる。
今週末は、『猿の惑星』の前日譚(たん)を描いたシリーズ第3弾『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』などが公開される。(編集部・市川遥)
7月7日~7月9日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『スパイダーマン:ホームカミング』
2(1)『怪盗グルーのミニオン大脱走』
3(2)『ベイビー・ドライバー』
4(4)『ワンダーウーマン』
5(3)『トランスフォーマー/最後の騎士王』
6(5)『カーズ/クロスロード』
7(6)『ザ・ハウス(原題) / The House』
8(12)『ザ・ビッグ・シック(原題) / The Big Sick』
9(7)『海底47m』
10(8)『ザ・ビガイルド(原題) / The Beguiled』