鈴木紗理奈、盗難に遭うもマドリード国際映画祭で最優秀外国映画主演女優賞!
スペインのマドリード国際映画祭のアワード・ナイトが現地時間15日に行われ、ジャッキー・ウー監督作『キセキの葉書』で主演を務めたタレントで女優の鈴木紗理奈が最優秀外国映画主演女優賞を受賞した。
ノミネートを受けて13日から現地入りしていた鈴木は、授賞式で名前を呼び上げられると驚きの表情を見せ、「いつも自分が関わる仕事を信じてやってきましたが、“主演女優賞”というのは自分の人生の中で考えてみたことはありませんでした。ましてや、こんな国際的な映画祭で……。今回も映画に関わる多くの皆さんとジャッキー監督を100%信頼してやってきました。今夜は自分の人生にとって最高の日です」と涙声で語った。
アジア圏を中心に俳優・脚本家・プロデューサーとしても活躍するウー監督がメガホンを取り、昨年9月に撮影が行われた本作は、阪神淡路大震災から半年後の兵庫県西宮市を舞台に、難病の娘と、認知症とうつ病を併発する母に挟まれながらも、度重なる試練を乗り越え、ひたむきに生きる主人公を描いた実話ベースのドラマ。鈴木はその主人公を真摯に演じており、映画祭の選考委員からは、「過酷な人生を明るく演じた鈴木紗理奈が、ともすれば絶望的になりかない観客の気持を軽やかにした」と評価されている。
また、鈴木は自身のInstagramで受賞の喜びとともに、アワードの前夜にカバンを盗まれたことも告白。「アワード授賞のスピーチで『昨夜カバンを盗まれたの。財布もない。クレジットカードもない。パスポートもない。だけどトロフィー撮った!!』みたいなことを話したら大歓声と拍手になった。次の日街歩いてても、パスポート無くしたけどトロフィー獲った日本の女優かって声までかけられたよ!!」とつづっていた。17日には、帰国用の臨時パスポートを受け取り、ようやく帰国できることを報告していた。鈴木は、19日にも受賞報告会見を行う予定だ。(編集部・石神恵美子)
映画『キセキの葉書』は8月19日より布施ラインシネマほか全国順次公開