超特急の小笠原海、窪田正孝に顔をなめられて驚く
石田スイの人気コミックを実写映画化した『東京喰種 トーキョーグール』(7月29日公開)で、窪田正孝演じる主人公・カネキの親友ヒデを演じた小笠原海が、脚本にはなかった窪田の驚くべきアドリブについて明かした。
小笠原海が窪田正孝に食べられそうになる『東京喰種 トーキョーグール』場面写真
原作は世界累計発行部数3,000万部超の大ヒットコミック。人間の姿をしながら人間を食らう“喰種(グール)”と人間の対峙を描くアクション。瀕死の重傷を負い、喰種の内臓を移植されたことから“半喰種”になったカネキは、自分の身に起きたことに苦悩、葛藤しながらも両者の戦いに巻き込まれていく。小笠原が演じるヒデは、そんなカネキの喰種化した本能を目覚めさせるきっかけをもたらす重要な役どころだ。注目の7人組ダンス&ボーカルグループ・超特急の「カイ」としても知られる小笠原。現在22歳で茶目っ気もたっぷりだが、同じ事務所の先輩で6歳年上の窪田との共演では学ぶことが多かったと熱く語る。
「テレビや映画でお芝居を拝見していましたが、現場でご一緒してものすごく刺激を受けました。演技に対する考え方や姿勢がとてもストイックで、本当にスゴい。カッコイイと思いました」とすっかり窪田に心酔したようだ。なかでも印象に残ったのは、窪田に顔をなめられたシーンだという。
「脚本には“ヒデを食らおうとしている”とは書いてあったんです。でも、ヒデは気絶していて動けないのでどうなるのかわからなくて、心の準備もないままでいたら……、窪田さんが僕の顔を何のためらいもなくなめていて(笑)。顔をなめられるなんて人生で初めての経験で、カットがかかるのを待つしかなくて。でも、こんな予想外のアプローチをされる窪田さんを心底尊敬しました」と振り返る。
7月15日から青春映画『ハローグッバイ』も公開になり、俳優としても意欲を見せる小笠原。「自分自身の成長もあるけれど、俳優として活動することで自分の名前が知られたり、自分自身の価値観や世界が広がって、超特急にその経験を還元できたらいいなと思う」と真摯に語る。一見、芸名のような小笠原海(オガサワラカイ)は本名。「海が好きな父親が人に省略されることのないようにと漢字一文字で呼ばれる名前、海(=カイ)と名付けたんです」。芸能界という大海に飛び込んだ彼が、目の前に広がる荒波をどう乗り越えていくのか。期待の新星の誕生だ。(取材・文:前田かおり)