『メアリと魔女の花』北米公開決定!ケイト・ウィンスレットらが英版声優に!
映画配給会社GKIDSが、元スタジオジブリの米林宏昌監督最新作『メアリと魔女の花』の北米配給権を獲得したと発表した。また、英語吹き替え版のキャストも決定し、メアリ役をスティーヴン・スピルバーグ監督作『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』で鮮烈な映画デビューを飾った子役ルビー・バーンヒル、魔女の国のエンドア大学の校長のマダム・マンブルチューク役をオスカー女優のケイト・ウィンスレットが務める。
本作は、『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』を手がけた米林監督がスタジオジブリを退社後に、同じくジブリ出身であるプロデューサーの西村義明が設立した製作会社スタジオポノックの記念すべき第一回長編作品。GKIDSは、これまで数多くの宮崎駿監督作品の北米配給を担当してきたが、今作で初めてスタジオポノックとの契約を交わすことになった。
『思い出のマーニー』でアカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされた経験のある米林監督がメガホンを取った本作は、作家メアリー・スチュアートの児童文学を基に、田舎町に引っ越してきた11歳の少女メアリが、7年に一度しか咲かない不思議な花「夜間飛行」を森で発見したことをきっかけに繰り広げられる冒険を描く。杉咲花、神木隆之介、天海祐希らが声優を務めた。
映画の原作であるイギリスで英語吹き替え版のアフレコがすでに実施され、西村プロデューサーは「原作の国・イギリスで収録し、全編イギリス英語で吹き替えました。メアリは可憐で凛としていて、フラナガンとドクターは滑稽だったり。現地の吹き替えチームのアイディアで、北部、中部、南部、スコットランド地方など、イギリス各域のしゃべり方を採用し、人物たちの個性がさらに豊かになりました。でも、一番驚いたのは、マダム役の声。天海祐希さんとケイト・ウィンスレットさんの演技は、ぴったり、そっくりです。素晴らしいキャストの声と共にメアリの一夜の大冒険を、英語圏の方々にも楽しんでいただければ幸いです」と英語版にも太鼓判を押した。
本作の北米公開は、今冬の予定だが、まだ正確な日程は決まっていない。ちなみに、『借りぐらしのアリエッティ』はスタジオジブリ作品の中で、アメリカで最も興行収入の良かった作品ということもあって、今作の公開も期待されている。北米以外でも、台湾での9月1日公開を皮切りに世界で順次公開されていくという。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki、編集部・石神恵美子)