悪い蒼井優でまくり…松坂桃李の指くわえるシーンも『彼女がその名を知らない鳥たち』予告編
作家・沼田まほかるの “イヤミス”(読むとイヤな気持ちになるミステリー)を蒼井優と阿部サダヲのW主演で実写映画化する『彼女がその名を知らない鳥たち』の予告編が公開され、蒼井演じる自堕落な生活を送る嫌な女・北原十和子が、阿部ふんする異常なほど十和子を愛する男・佐野陣治をボロカスにけなす姿や、不倫関係となる男・水島真(松坂桃李)の指をくわえるシーンなどが披露された。
「九月が永遠に続けば」「ユリゴコロ」などの沼田の人気ミステリー小説を原作にした本作は、さえない中年男である陣治(阿部)と、彼の稼ぎに依存して生活しながら下品で地位も金もない陣治を嫌う十和子(蒼井)の関係を軸に、究極の愛とは何かを問いかける作品。ある日、十和子は8年前に別れ、いまだに忘れられない元カレ黒崎(竹野内豊)に似た妻子持ちの男と出会い、情事に溺れていく。そんな時、十和子は刑事から黒崎の失踪を知らされ、陣治がその件に関係しているのではないかと疑い始める……。
3日に公開された予告編は、どこかに行く十和子を陣治が必死に止めようとするシーンから始まり、その次のシーンでは十和子が陣治を「不潔、下品、下劣、貧相、卑劣」とめちゃくちゃにディスり、水までかけている。そこから十和子は水島(松坂)との不倫関係に溺れていくのだが、そんな彼女のもとに刑事が現れたことで予告編の様子は一変。シリアスな空気の中で「十和子を弄ぶ奴、傷つける奴は絶対に許さへん」と陣治が言い放っている。
『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』などの白石和彌監督がメガホンを取っている今作。キャスト発表の際に十和子について蒼井が「甘ったれた女性。共感は全くできない役だった」と評していたように不愉快なキャラクターばかりが登場するが、彼らによってどう「究極の愛」が描かれるのか注目したい。(編集部・海江田宗)
映画『彼女がその名を知らない鳥たち』は10月28日より全国公開