『スパイダーマン』の千倍も特撮!? リュック・ベッソン監督新作の圧倒的な世界観
リュック・ベッソン監督の新SF大作『ヴァレリアン・アンド・ザ・シティ・オブ・ア・サウザンド・プラネッツ(原題) / Valerian and the City of a Thousand Planets』について、主演のデイン・デハーンとカーラ・デルヴィーニュが、7月21日(現地時間)ニューヨークのアップルストア・ソーホーで語った。
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本作はフランスのSF漫画家ジャン=クロード・メジエールとピエール・クリスタンによる「ヴァレリアンとロールリーヌ」を基に映画化し、製作・監督・脚色全てをベッソンが務めるスペースオペラ。タイムマシンで時空間移動が可能な28世紀。時空を超える2人のエージェント、ヴァレリアンとロールリーヌは、地球と近隣惑星を悪から守るために銀河都市アルファに向かうが、そこにはさまざまな危険が待ち受けていた。歌手のリアーナ、クライヴ・オーウェン、イーサン・ホークらが脇を固めている。
デインは、自身の出演作『アメイジング・スパイダーマン2』(以下『スパイダーマン』と表記)と、今作のグリーンスクリーン(CG)の量を比較して「今作はおそらく『スパイダーマン』の千倍もの特撮を行っただろうね。『スパイダーマン』では最後の2週間でグリーンスクリーンの撮影を行ったんだけど、今作ではグリーンスクリーンの前で演じなかったのが2週間くらいしかなかった気がするよ。『スパイダーマン』はできる限りCGを使わずにそのまま撮影していたけれど、今作はエイリアンを含めたほとんどの(宇宙の)世界観がCGで作られているんだ」と振り返り、続けてカーラが「ベッソン監督は撮影前に入念に計画し、さらに約1年かけて編集していたのよ」とつけ加えた。
今作でリアーナがバーレスク・ショー(バラエティーショー形式の見世物)を披露したことについて、デインは「あれは初めの1、2週間にパリのセットで撮影したものなんだけど、リアーナが目の前でさまざまなコスチュームを着てダンスするのを僕は観ていたんだ。友だちにリアーナとこんな撮影をしていると明かしたら、かなりうらやましがられたよ(笑)」と満足げな笑顔で話した。
完成した映画についてデインは「実際に観るまではどんな映画になるか想像できなかったから、多少ナーバスになっていたけど圧倒的な映像に驚かされたね。撮影中はある程度何が起きるか想像して演じていけれど、僕の想像の世界は限界があったみたいだ。完成したベッソン監督の想像の世界は“無限”を感じられたよ」と語った。一方カーラはベッソン監督とのタッグについて「彼は、自身のベストの能力を発揮して、(俳優陣の)信頼を得ていたわ」と称賛していた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)