柳沢慎吾「あばよ!」入れずに後悔 『猿の惑星』最新作で猿役声優
俳優でタレントの柳沢慎吾が30日、都内スタジオで行われた『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』アフレコイベントに来場。新シリーズのクライマックスと言われている同作について、「セリフに『あばよ!』を入れておけば良かった」と悔しがるひと幕があった。
1968年の映画『猿の惑星』の前日譚を描いた新シリーズ第3弾となる本作では、前作の2年後の物語がシリーズ最大のスケール感で描かれる。柳沢が日本語吹き替え版声優を務めるのは、ユーモアと知性を秘めた猿のバッド・エイプ。実家の小田原に住む母親に報告したところ「ピッタリじゃん」と言われたほどのハマり役で、柳沢自身も「小4か小5の頃の自分にそっくりなの。目がクリクリして、かわいくて。いとおしいの。自分があの中に入っているみたい」とすっかりお気に入りの役となったようだ。
イベント開始5分前に会場にふらりとやってきた柳沢は、「皆さん暑い中ありがとうございます。きっと30分くらいで終わると思うんで。高校野球も終わってしまって。夏も終わりですねぇ……」と報道陣に気さくに話しかけるなど、気合も十分。いったん舞台袖に退場した後、イベント開始後に再び登場すると持ち前のサービス精神で終始会場を沸かせ続けた。
今回の吹き替え声優のオファーに「やりたかったですね。僕でいいのかなと思いながらも、まじめにコツコツやればいいことがあるなと思いましたよ」とご機嫌な柳沢。「今日は絶好調なの。なんでだかわかる?」と切り出すと、「クリームを塗ったから。俺、乾燥肌だからほんわかしっとりしているの」と笑顔を見せる。
だが、本作でSF映画の金字塔となる映画『猿の惑星』の世界観につながる新シリーズがクライマックスを迎えるとも言われていることを聞いた柳沢は、「しまった、あのセリフを入れておけば良かった! 『あばよ!』って」と悔しがることしきり。本編には入れられなかったものの、イベントでは“ウー!”と甲子園での試合終了のサイレンや場内アナウンスを挟み込んで、彼なりのクライマックスを表現していた。
また劇中で柳沢は、「アウアウ!」という猿の芝居を披露しているそうだが、「ちょっと間違えたらオットセイになっちゃう。だから“アウアウ!”なのか“オウオウ!”なのか、分からなくなってしまうんですよ」とのこと。「『今どっちでしたっけ?』と聞いたら、『それはオットセイですよ』と。プロの声優さんはすごいですね。何回もやりましたよ」と話すと、そのまま報道陣を捕まえて、猿の鳴きまね講座がスタート。何事にも全力投球の柳沢は、ぜぇぜぇと息を切らしながら、「イベントってこんなにも疲れるんだね。でも最高! 楽しかったよ」と満足げな様子だった。
そして最後に「皆さん、いよいよ10月13日朝から日本全国でロードショーとなります。いい夢見ろよ! そしてまた会う日まで、あばよ!」と“柳沢慎吾劇場”を締めくくり。イベント終了予定時間を30分近くオーバーする熱演であった。(取材・文:壬生智裕)
『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』は10月13日より全国公開