ジャッキー・チェン、世界的スターの仕事観
世界的アクションスターのジャッキー・チェンが新作『スキップ・トレース』(9月1日公開)のPRでインタビューに応じ、「目の前にあることを一生懸命こなすだけ」と自身の仕事との向き合い方について語った。
本作はジャッキーが『ダイ・ハード2』などのレニー・ハーリン監督と組んだアクションコメディー映画。ある犯罪王を長年追い続けている香港のベテラン刑事ベニー・チャン(ジャッキー)が、なぜかアメリカ人詐欺師のコナー・ワッツ(ジョニー・ノックスヴィル)と共に追われる身となり、世界中を逃げ回るさまが描かれる。
63歳になり、体の状況に合わせてスタントマンを使うこともあるというジャッキー。その理由については「映像になった時にかっこよく見せることが一番重要だから」と明かした。また、最近ではCGが多用されるアクション映画も多いが、「僕はCGのない時代からずっと映画を撮ってきた。だから、これしかできないんだ」と語り、「CGを使ったアクションも楽しいだろうと思うよ。でも、僕の映画の観客の皆さんはそれ(CGを多用したジャッキー映画)を観たいとは思わないだろう」と予想した。
「ファンの皆さんの存在があってこそ、今の僕がいる」と話し、「ファンというより、僕の友達、家族も同然だ。本当は1人1人に感謝の電話をしたいくらいなんだ」と笑うジャッキー。映画スターとして確固たる地位を築いているジャッキーは「これからやりたいこと」について聞かれ、「『計画は変化に及ばない』と考えているんだ。先々のことを考えるのではなく、いま目の前にあることを一生懸命こなすだけ。目の前の仕事に全力で打ち込む。そうすると自然に次の仕事につながる」と自身の仕事観を明かした。(編集部・海江田宗)