中村倫也、狂犬に変貌!中村獅童・ピエール瀧・音尾琢真『孤狼の血』に“白石組”集結
映画『凶悪』などの白石和彌監督が、役所広司主演で「警察小説×『仁義なき戦い』」と呼ばれたベストセラーを映画化する『孤狼の血』に、中村獅童、ピエール瀧、TEAM NACS の音尾琢真、中村倫也の出演が明らかになった。また公開日が2018年5月12日に決定した。
原作は、第69回日本推理作家協会賞を受賞した柚月裕子の長編小説。昭和63年、暴対法成立以前の広島・呉原市を舞台に、常識はずれのマル暴刑事・大上(役所)が追う、暴力団系列の金融会社社員失踪事件を発端とする、警察と暴力団組織の激しい戦いを描く。
松坂桃李が大上とコンビを組む若手刑事・日岡秀一役を務めるほか、真木よう子、石橋蓮司、江口洋介らが出演。この豪華キャストに加え、『日本で一番悪い奴ら』などで白石監督とタッグを組んだ、白石組の常連キャストが参加する。
中村は、役所ふんする大上の周囲を嗅ぎ回る新聞記者・高坂隆文役で出演。また、ピエールが大上と旧知の仲で相談役となる全日本祖國救済同盟代表・瀧井銀次を、音尾が抗争激化の原因となるヤクザの構成員・吉田滋を、中村が「狂犬」のように勇猛な構成員・永川恭二を演じる。
白石監督との再タッグについて、中村が「監督! またやっちゃいましたね! ウン! こうなったらとことんやっちゃいましょう!!!」と語れば、ピエールも「脚本を読んで胸を打たれ、少しでもお役に立てたらと思えた作品でした。撮影スケジュールがタイトで、1週間で東京~呉を5往復してお尻が擦り剥けましたが、それもいい思い出です」と大満足だった様子。
それぞれの役どころについても、音尾が「私の役割は少々ゲスいですが自分では気に入っております」と語り、中村も「永川という人物は、白石監督曰く『狂犬』。こんな小動物みたいな顔した自分に務まるのか不安でしたが、松坂桃李演じる日岡が『真っ当な正義』だとするなら、永川は『アウトローなりの正義』。彼の持つある種の純粋さに五感を澄まし、挑みました」と振り返るなど、手ごたえを感じているようだ。
配給は『仁義なき戦い』シリーズをはじめ、数多くの極道映画を生んだ東映。まさに本物のキャスト・スタッフが描く抗争劇への期待が高まる。(編集部・入倉功一)