看護師ラチェッドはなぜモンスターに?『カッコーの巣の上で』前日譚ドラマ化!
1975年にアカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞などを獲得した映画『カッコーの巣の上で』の前日譚(たん)ドラマを、「Glee」の生みの親であるクリエイター、ライアン・マーフィーがNetflixで製作するとDeadlineが報じた。
主人公はルイーズ・フレッチャーが演じてオスカーを獲得した看護師長ラチェッド。マクマーフィ(ジャック・ニコルソン)が入院したオレゴン州立精神病院の看護師長で、秩序重視で患者を抑圧し、有無を言わせぬ冷たい人間として描かれている。
テレビドラマ「ラチェッド(原題) / Ratched」では、いかにして彼女が普通の看護師からモンスターへと変わっていったかが語られ、ライアンのミューズとして知られるサラ・ポールソンが同役を務めることも決まっている。
実はこの作品、映画学校を卒業したばかりの新人エヴァン・ロマンスキーが企画し、脚本を執筆したもので、エージェントがライアンに読んでほしいと手渡したそう。気に入ったライアンはサラをキャスティングし、キャラクターの権利の取得、映画版のエグゼクティブプロデューサーだったマイケル・ダグラスと今は亡きソウル・ゼインツさんの遺産管理人との交渉に1年を費やしたという。
映画史に残る作品の前日譚、ライアン・マーフィーとサラ・ポールソンというブランドの力もあり、Netflix、Hulu、Appleが獲得しようと必死だったと言われている。Netflixは2シーズン18エピソードで契約にこぎつけ、ライアンが第1エピソードを監督し、2018年中旬に配信予定だという。(澤田理沙)