山田孝之、きっかけはSNS!主演ショートフィルムで新人バンドとタッグ
俳優の山田孝之と20日にメジャーデビューするガールズバンド・yonigeのコラボレーションにより完成したショートフィルム『点』が、9月23日よりシネマート新宿にて1週間限定で公開されることが明らかになった。新人バンドと有名俳優という異色の組み合わせだが、両者の交流は5年前にさかのぼる。きっかけはSNSだった。
yonige は2013年に結成された、牛丸ありさ(Vo & Gt)、ごっきん(Ba & Cho)の2人からなる大阪・寝屋川出身のガールズバンド。山田との交流は、まだバンドを結成する前の牛丸が、SNS上で山田に「ライブに来てくれますか?」と呼びかけたことから始まった。
それから数年後、山田が本当にyonigeのライブを訪れファンの間でも話題に。その後も山田はたびたび彼女らのライブを訪れ、今年、バンドのメジャーデビューが決定すると、yonigeはデビュー曲のミュージックビデオへの出演を山田に依頼。それならばバンドの楽曲からインスパイアされた映画を作ろうと山田が提案し、自ら主演を務める形で、ショートフィルム『点』の製作が決定した。
『点』で描かれるのは、田舎町で床屋を営む理容師の高志(山田)と、幼馴染で高校時代の恋人・ともえ(中村ゆり)の14年ぶりの再会。「結婚式のためにうなじの毛を剃って」とお願いするともえと、少し戸惑いながらも、彼女を店の中へ案内する高志。あの頃と今が交錯する、2人の「夏のある日」がつづられる。監督・脚本を務めたのは、昨年、映画『愚行録』で長編監督デビューを果たした石川慶。yonigeのデビューアルバム「girls like girls」のリード曲「ワンルーム」から着想を得て脚本を書き下ろした。
山田は、「僕が別映画の撮影開始を翌日に控えた2017年8月9日、早朝から深夜まで『点』の撮影は行われた。限られた時間の中、yonigeの楽曲を魅力的な映像へと昇華させるため、チーム一丸となり突っ走った」と振り返ると「いつだってモヤモヤした気持ちと仲良しの牛丸ありさの歌詞を、僕たちなりに表現できたのではないかと思っている。本当はyonigeの二人とも共演したかったんだけどね!」とコメント。一方の牛丸は「自分の曲と好きな俳優と監督で映画を作るって、ヤバくないですか?バンドって、夢ありすぎじゃないですか?」と歓喜。「yonigeの白でも黒でもない、グレーなもどかしい感じを撮影の皆さんがくみ取ってくれて、yonigeらしい作品を作ってくれました。これがメジャー一作目ってこと、誇りに思います」と語っている。(編集部・入倉功一)