『Ray/レイ』監督、O・J・シンプソン事件の弁護士映画でメガホン
アカデミー賞監督賞にノミネートされた映画『Ray/レイ』や『プルーフ・オブ・ライフ』のテイラー・ハックフォード監督が、O・J・シンプソン事件を担当した弁護士の一人、ジョニー・コクランさんを描く映画でメガホンを取ることになったとDeadlineが報じた。
仮題は『シグナル・ヒル(原題) / Signal Hill』。O・J・シンプソン事件に関わった敏腕弁護士コクランさんの若かりし日を描く。シンプソンは1994年に元妻とその友人を殺害したという罪状で刑事裁判では無罪となったが、民事裁判で有罪判決が下された。結局事件の真相は明らかになっていない。
コクランさんは1981年、シグナル・ヒルの留置所で自殺死とされた囚人の遺族のために、警察による他殺だった事実を暴き勝訴。その才覚が注目された。コクランさん役に『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のアンソニー・マッキーが決まっている。コクランさんは2005年に脳腫瘍により死亡した。
ハックフォード監督は現在、カントリー・ミュージックのカップル、ジョージ・ジョーンズとタミー・ワイネットを描く『ジョージ・アンド・タミー(原題) / George and Tammy』の製作準備中。(鯨岡孝子)