福山雅治、是枝裕和監督との三度目のタッグは極悪人役!?
歌手で俳優の福山雅治と是枝裕和監督が19日、都内で行われた映画『三度目の殺人』公開記念舞台あいさつに出席し、三度目のタッグに色気を見せた。
映画『そして父になる』以来、本作が福山と是枝監督による2度目のタッグとなったことから、「3度目のタッグはあるか?」と尋ねられた福山は、是枝監督があるインタビューで「80歳まで映画を撮るとしたら本数は限られてくるから、なるべく精力的に撮っていきたい」と語っていたことを紹介し、「その中の1本と言わず、何本でも(出たい)といつも思っています」とコメント。
それを受けて、「僕も思っていますよ」と返す是枝監督は、「すっごい悪い奴。犯罪者をどこかで書きたい」と希望を吐露する。福山は「(演者を想定して脚本を書く)当て書きですか?」とジョークで笑いを取りつつも、是枝監督からのラブコールとあって、「本当に?」と胸に手を当て、喜びの表情ものぞかせていた。というのも、福山と是枝監督は本作の企画に取りかかる以前から、「いくつかの企画のキャッチボールをやっている」のだとか。是枝監督が「それが実現してくれればいいな」と話すと、観客からも再々タッグを望む盛大な拍手が送られた。
本作は、法廷を舞台にした心理サスペンス。死刑がほぼ確実な殺人事件を担当することになった、勝ちにこだわる弁護士・重盛(福山)が、得体のしれない容疑者・三隅(役所広司)の二転三転する供述に翻弄されながら、真実を求めるさまが描かれる。
鑑賞後にもやもや感が残る観客が多く、それについて是枝監督は「狙いですね」と明言。実は、主演の福山も3回観たもののいまだにもやもやしているとか。しかし、福山は「エンターテイメントに求められる要素に“スッキリする”というものがあるけど、この映画では(重盛と)一緒にリアリティーを感じて、一緒に“もやもやする”ことを新たなエンターテイメントとして監督が提示された」ともやもやの正当性を主張し、「参加型エンターテイメント」として楽しんでほしいとアピールした。(取材:錦怜那)
映画『三度目の殺人』が全国公開中