実はアラサー本郷奏多、13歳の少年役に挑む!自身も「まさか…」
俳優の本郷奏多が21日、今年10月にBS スカパー!にて放送予定の連続ドラマ「アカギ 竜崎・矢木編/市川編」の制作発表会見に出席、今年27歳となる身でありながら、13歳の少年を演じることになった思いを語った。
2015年7月に、福本伸行の人気麻雀漫画を実写化した連続ドラマ「アカギ」の続編となる本ドラマ。今回、制作される「竜崎・矢木編/市川編」では、天才雀士として目覚める以前の赤木しげる(本郷)を描き出す、前日譚(たん)的なエピソードとなる。
「(今年の11月で)27になるんですけど、まさか13歳の男の子を演じることになるとは」と驚いた表情を見せた本郷は、「前作の時は19歳だったので(時代は)さかのぼっているんですけど、でも赤木のカリスマ性はすでにできあがっていると思ったので、13歳を意識せずにやっています……。そうするしかないと思います」と自身に言い聞かせるようにコメント。さらに最初の方で南郷(駿河太郎)に年齢を尋ねられるシーンについて「パッと僕のワンショットになって、『13』と答えるのが山場だったんですけど、それは乗り切りました。(視聴者も)最初は『ん?』となるかもしれませんが、そこだけ乗り切ったら、世界に入り込めると思います」と笑ってみせた。
実写版を演じるにあたり、「とにかくこちらは人気のある原作をお借りしている立場なので、ビジュアルイメージをどこまで再現するのがベストなんだろうということは監督やプロデューサーとも何度も話し合って、今に着地しているんで、一番いいバランスになりました」と語る本郷。彼は「そして先輩の萩原聖人さんがアニメ版の声優を務めているんですが、体温の低い感じのセリフのしゃべり方が印象的で。萩原さんのアニメ版を参考にして演じています」と付け加えた。
またこの日は2018年に「アカギ~鷲巣麻雀完結編~」が放送されることも発表。原作者の福本は「最後までドラマ化していただけるということで作家冥利(みょうり)につきます」と感激の表情。現在、雑誌「近代麻雀」で連載中の原作マンガも来年2月の終了がアナウンスされているが、今後の展開について「鷲巣編が最後のピークで、そこで終わらせることもできましたが、ちょっとしたフォロースイングが今、進行中です。いい感じで、アカギの自由な感じがうまく出せるんじゃないかと思うので、お楽しみにしてください」と読者への期待をあおった。
「アカギ~鷲巣麻雀完結編~」には、鷲巣役の津川雅彦も続投。その鷲巣は10月から放送のドラマにも出演するという。本郷も「津川さんが出るシーンが何シーンかあるんですが、原作ファンとしてはなんで勝手にオリジナルのシーンを作るんだと言われそうですが。でも原作ファンである僕の目から見ても、これはいいと思いました。きっと鷲巣はここで交わっていただろうなと思うし、まさかこの2ショットが見られるなんて! という感じなんですよ。ああ、言いたいなぁ!」と興奮を隠せない様子だった。(取材・文:壬生智裕)
連続ドラマ「アカギ 竜崎・矢木編/市川編」は10月13日午後9時よりBS スカパー!にて放送予定(第1話無料放送)