ロシアのバーガーキング、ピエロ映画『IT』上映中止求める「ドナルドに似すぎ」
ロシアのバーガーキングが、大ヒット中のピエロ映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(日本公開11月3日)の国内上映中止を求めていることが明らかになった。The Hollywood Reporter が報じた。
【動画】ピエロ注意!『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』
全世界で社会現象化している本作だが、ロシアでも今月7日に公開されると、2週連続で興行収入ランキング1位を獲得する大ヒットスタート。ロシアでは今後も100館以上の映画館で上映が予定されているという。
そんな中、本作の上映中止を求めたのは、なんとハンバーガーチェーンのバーガーキング。同社は、本作に登場するピエロ“ペニーワイズ”が、ライバル企業・マクドナルドのマスコットキャラクター“ドナルド・マクドナルド”にそっくりだとし、映画が広告になってしまっていると、ロシア連邦反独占局に訴状を提出したのだという。
連邦反独占局の広報担当者によれば、バーガーキング側の訴状は正式に受理され、審査中であるとのこと……。しかし、同担当者は「脚本家や監督がいかなるキャラクターに対しても、クリエイティブな理解を持っている以上、私たちが映画の内容に関与することはできません」と回答。映画に広告やプロダクトプレイスメント(作品の小道具として商品を配置すること)が含まれているかどうかで判断する必要があるとして、審査結果が自明であることをうかがわせていた。
スティーヴン・キングの同名ホラー小説を基に、神出鬼没なペニーワイズと対峙する子供たちの恐怖を描いた本作。すでに1973年の『エクソシスト』を抜いて、R指定ホラー映画で最大のヒット作となっているだけに、バーガーキングも恐ろしさを感じてしまったのか……。もちろん、本作公開前からペニーワイズをドナルドに置き換えたファン動画がYouTubeにアップされ、盛り上がりを見せていたように、どちらもピエロ、似ているのは誰もが認めるところだろう。(編集部・石神恵美子)