犬、強し!犬映画がヒットスタート
『HACHI 約束の犬』(2009)、『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』(1985)などで知られるスウェーデンの名匠ラッセ・ハルストレム監督の新作『僕のワンダフル・ライフ』が29日に公開され、興行通信社が発表した土日2日間(9月30日~10月1日)の全国映画動員ランキングで2位に初登場した。
同作は、少年に命を救われたゴールデンレトリバーが転生を繰り返しながら自分の使命に気付く、犬と人間のラブストーリー。「超有名俳優が出ている」もしくは「海外の映画祭で大賞を受賞した」などという作品ではないが、佐藤健が主演して桜井画門の大ヒットコミックを実写化した『亜人』に続く、動員13万8,529人、興行収入1億6,272万4,800円という好成績をおさめた。
すでに公開されたアメリカの大手映画レビューサイト Rotten Tomatoes での評価はそこまで高くはない本作だが、日本では公開前から今年の秋一番の感動作として注目され、実際に29日の公開から3日間で早くも興収2億円を突破。SNS上には鑑賞した人の「めっっっちゃよかった!」「心が浄化された……」「超感動」といった声が上がっている。宣伝会社の発表によると劇場では20代後半女性の姿が多く見受けられたほか、老夫婦やファミリーなど男女を問わず幅広い世代から支持されたそうだ。
本作には吹替版の声優として高木渉、梅原裕一郎、花澤香菜、大塚明夫といった有名声優たちが参加している。(編集部・海江田宗)