愛すべき熱血っぷり…!藤原竜也、伊藤英明のエピソードをぶっちゃけ
俳優の藤原竜也が5日、代官山・蔦屋書店で行われた映画『22年目の告白-私が殺人犯です-』DVD&ブルーレイ発売記念トークイベントにサプライズ登場し、入江悠監督と北島直明プロデューサーと共にぶっちゃけトークを繰り広げた。
本作は韓国映画『殺人の告白』を基に、時効を迎えた連続殺人の告白本を出版した曾根崎雅人(藤原)と、彼を追っていた刑事の牧村航(伊藤英明)との攻防を描いたサスペンス。イベント前半では入江監督と北島Pがトークを展開した。アクション寄りの韓国版からサスペンス重視に変更したことについて、入江監督は「韓国では伝統的に復讐物が強く、(韓国版では)プールに蛇を放ったり復讐に立ち上がった遺族がすごかったです。でも、そういったところは日本では受け入れられないかと思い、知的な方に振りました」と意図を説明。北島Pも「兵役があるかないかでも違うし、銃ひとつをとっても日本では手に入らない。文化や習慣で明らかに違うものは全部排除していかないといけないというのは前提にしました」と振り返った。
イベントの後半には藤原がサプライズ登場。クライマックスの格闘シーンではリアル感を出すために、急きょ偽物から本物のナイフを使用したことなどをぶっちゃけ。中でも、伊藤の熱血ゆえに憎めない現場での愛されエピソードで盛り上がり、入江監督と伊藤との間で板挟みになっていたという藤原は「(演出について)『こう思うんだけど』って僕に言ってくるので、『監督に直接言えよ』と言ったら、『俺はこれ以上嫌われるわけにいかないから、竜也言えよ』って。それで監督に伝えたり……そんなひと月ですよ」と苦笑い。
別のシーンでは、2~3カット撮った後に伊藤から「ちょっと竜也、違う気がするよ」と芝居の提案があり、撮り直したことも。しかし、藤原いわく「今度は僕の方で埋まらない思いがあり、『申し訳ないかもしれないけど、これちょっと違う気がするんですよ』と言うと、『違う? じゃあ止めよう』って言うんですよ」と元に戻ったそうで、「その2時間、3時間、4時間を返していただきたいと」と恨み節をぶつけて大きな笑いに。入江監督が「あれは伊藤さんの魅力ですよ。違うと思った時の諦めの早さ。あれかわいいですよね。藤原さんと伊藤さんのやり取りは面白かったです。藤原さんも曾根崎としての正義があるからどこかでぶつかるわけじゃないですか。それがいい感じになっていました」と明かすと、藤原も「素直なんですよ」と同意しつつ「先輩だから聞かないといけないですけど、なんか違うなと思うと反論したくなっちゃう」と和やかに2人の独特の距離感を明かしていた。(取材・文:中村好伸)
映画『22年目の告白-私が殺人犯です-』DVD&ブルーレイはレンタル・発売中