銃乱射シーンカットの「アメリカン・ホラー・ストーリー」新作、オンデマンドでオリジナル配信
米ラスベガスでの銃乱射事件を受け、過激なシーンを編集し直したテレビドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー:カルト(原題) / American Horror Story: Cult」が、ビデオ・オン・デマンドなどではオリジナルの編集で配信されることが米FX局の声明で明らかになったと The Wrap などが報じた。
【ほか写真】「アメリカン・ホラー・ストーリー:カルト(原題)」
クリエイターのライアン・マーフィーは先日開催された The New Yorker フェスティバルで、銃乱射事件のシーンをカットしたことを発表。「僕には放送する権利があるというのが僕の意見だ。でも、被害者の権利というのももちろん存在するし、事件に影響を受けた人がショックを受けたり、気分を害するかもしれないため、少なくとも今週は劇的なものや扇情的なものを放送するタイミングではないと考えた。だから、われわれは再編集するのが適切な判断だと思ったんだ」とコメントしていた。
米FX局は、10月10日(現地時間)米放送の「アメリカン・ホラー・ストーリー:カルト(原題)」のオープニングシーンは大幅に編集されたものであると説明。オリジナルの映像は2か月前に撮影されたもので、アメリカでは残念ながら日常的になってしまった銃による暴力を描写しており、視聴者によってはトラウマになる可能性もある映像が含まれていたと言っている。テレビ放送では再編集されたバージョンを、ケーブル局などのビデオ・オン・デマンドやデジタル配信ではオリジナル編集で配信することを発表したという。(澤田理沙)