『マイティ・ソー』新作、ソー&ハルクのベッドでの仲直りシーンが監督のお気に入り!
現地時間11日、ロサンゼルスでマーベル映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』の会見が行われ、ソー役のクリス・ヘムズワース、ハルク/ブルース・バナー役のマーク・ラファロ、ロキ役のトム・ヒドルストン、メガホンを取ったタイカ・ワイティティ監督、マーベルスタジオ代表のケヴィン・ファイギらが出席し、これまでとは一味違う、しゃべるハルクの魅力などを語った。
最強の敵ヘラ(ケイト・ブランシェット)の登場によって愛しのハンマー“ムジョルニア”を破壊され、宇宙の果ての星でグラディエーターにされてしまったソーの姿を描く本作。闘技場で『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)以来、行方知らずだったハルクと再会し……。ソーとハルクのバディ映画のような面白さも見どころとなっている。
2年もの間バナーにならずにいたハルクは、幼い子供のようではあるが、コミュニケーションを取れるようになっている。クリスがそんな新たなハルクのことを「大好きだ。僕のお気に入りのバージョンだよ」と語り、仲睦まじくラファロと頭を寄せ合って会場から「Oh…」とため息が漏れる一幕も。「前の作品ではスクリーン上で戦っただけだが、今回は実際に一緒に演技をすることができた。即興の演技をして、これまで掘り下げられることのなかった二人のケミストリーを追求した。彼が話せるようになったことにより、ユーモアと楽しさの余地が生まれたんだ」とクリス。
ワイティティ監督は最初にラファロと話した際、本作はソー&ハルクの宇宙版『ウィズネイルと僕』(二人の売れない役者が地方へと息抜きの旅へ出るブラックコメディー)のような作品になると伝えたという。「人間関係を描いているんだ。この映画で本当にうれしく思っているのは、ベッドでのシーン。口論の後に彼らが仲直りするというね。存在するべきではなかったシーンだが、うまくいったんだ。それは僕たちが日々やっていることで、スーパーヒーローたちだってケンカをしたら仲直りしなくちゃいけない。本当にクレイジーで大きなキャラクターたちのそうした一面を描けて幸運だった」と『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』や『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』などハートのあるコメディーに定評のある監督らしさを出せたようだ。
本作では、グラディエーターにさせられたことで短髪になったソーのビジュアルの変化も大きな話題に。弟ロキ役のトムは「タイカ(・ワイティティ監督)に僕(ロキ)も髪を切ってもいいかと聞いたら、即ノーと言われた」と明かして笑いを誘うと、「ソーとロキの兄弟の関係というのは……ソーは成長しているが、ロキはある意味過去に縛られている。彼も、時は過ぎ、人は変わるという事実に直面することになるのか、わからないけど成長の余地はある。次に彼がどこへ行くか見てみよう」とコメント。ヒゲを生やしたトムの顔を見たファイギが「ヒゲ面のロキなんてとってもクールじゃない?」と新たなロキのビジュアルを提案して会場を沸かせた。(編集部・市川遥)
映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』は11月3日より全国公開