殺される日を繰り返す、犯人を突き止めるまで…『ハッピー・デス・デイ』初登場1位
全米ボックスオフィス考
先週末(10月13日~10月15日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、ホラー映画『ハッピー・デス・デイ(原題) / Happy Death Day』が興行収入2,603万9,025ドル(約28億6,429万2,750円)を上げるヒットで余裕の首位デビューを果たした。『ブレードランナー 2049』は作品に対する評価とは裏腹に、前週比52.7%ダウンの興収1,549万2,244ドル(約17億414万6,840円)といまいち振るわず2位。2週目で首位の座を譲った。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル110円計算)
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『ハッピー・デス・デイ(原題)』は、自分が殺される日を何度も繰り返すことになった女子大学生(『ラ・ラ・ランド』のジェシカ・ロース)の姿を描いたホラー。このループを抜け出す唯一の方法は、犯人を突き止めること。死んで目覚めるたびに対抗措置を取ろうとするも、妙なお面の犯人はあの手この手で忍び寄る。『ゲット・アウト』『スプリット』『ヴィジット』など抑えた予算でホラーのヒット作を連発しているブラムハウス・プロダクションズがまたも期待以上の数字を上げた。『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』のクリストファー・ランドン監督がメガホンを取った。
3位には、ジャッキー・チェン&ピアース・ブロスナン共演のアクションスリラー『ザ・フォーリナー(原題) / The Foreigner』が手堅く興収1,311万3,024ドル(約14億4,243万2,640円)で初登場。最愛の娘を爆弾テロで失った中華料理店経営者(ジャッキー)が、復讐の鬼と化す。『007/カジノ・ロワイヤル』のマーティン・キャンベル監督が作家スティーヴン・レザーの小説「チャイナマン」を映像化した。
このほか、ワンダーウーマン原作者の型破りな半生を描いた伝記映画『プロフェッサー・マーストン&ザ・ワンダー・ウィメン(原題) / Professor Marston & the Wonder Women』が公開されたが、興収73万6,883ドル(約8,105万7,130円)と大苦戦で14位デビュー。好意的なレビューが多かったのにもかかわらず、DC映画『ワンダーウーマン』の大ヒットに続けなかった。
今週末は、ジェラルド・バトラー主演のディザスターアクション『ジオストーム』、山火事に立ち向かったエリート消防士たちの実話を基にした『オンリー・ザ・ブレイブ(原題) / Only The Brave』、マイケル・ファスベンダー主演スリラー『ザ・スノーマン(原題) / The Snowman』などが公開される。(編集部・市川遥)
10月13日~10月15日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『ハッピー・デス・デイ(原題) / Happy Death Day』
2(1)『ブレードランナー 2049』
3(初)『ザ・フォーリナー(原題) / The Foreigner』
4(3)『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』
5(2)『ザ・マウンテン・ビトウィーン・アス(原題) / The Mountain Between Us』
6(6)『バリー・シール/アメリカをはめた男』
7(5)『キングスマン:ゴールデン・サークル』
8(7)『レゴ (R) ニンジャゴー ザ・ムービー』
9(4)『マイ・リトル・ポニー:ザ・ムービー(原題) / My Little Pony: The Movie』
10(8)『ヴィクトリア・アンド・アブドゥル(原題) / Victoria and Abdul』