『オリエント急行』容疑者が多すぎて休憩も一緒!?キャストが明かす
豪華キャストが話題の『オリエント急行殺人事件』について、ジョシュ・ギャッド、レスリー・オドム・Jr、トム・ベイトマンらが、11月6日(現地時間)ニューヨークのAOL開催イベントで語った。
【動画】キャストも驚くスケール!『オリエント急行殺人事件』予告編
本作は、トルコ発フランス行きの寝台列車オリエント急行で、ギャングで富豪のラチェットが刺殺され、列車に乗り合わせていた世界一の探偵エルキュール・ポアロが事件の解決に乗り出していくミステリー。ジョシュはラチェットの秘書ヘクターを、レスリーは医者のアーバスノットを、そしてトムは国際寝台車会社の重役ブークをそれぞれ演じた。『マイティ・ソー』や『シンデレラ』のケネス・ブラナーが監督を務めた。
今作のスケールの大きさは、撮影中から感じられたのかとの問いにレスリーは、「最初にセットを訪れた時に、(雪崩で)オリエント急行が停止している実際の(雪山の)崖が作られていたのを見たんだ。いかに予算をかけた映画であるかが一目で理解できたね」と答え、「もともと舞台俳優である僕は、映画の現場はとても新鮮なんだけど、こんな規模の大きな映画で豪華なキャストと組めたことは、今でも自分の顔をつねっているくらい信じられないことだよ」と付け加えた。
撮影中は、誰もトレイラーに戻ることなかったそうで、「通常だと、シーンとシーンの間にトレイラーに戻って休んだりするけど、(今作は容疑者が12人もいるため)シーンごとに乗客全員を列車に乗せたり、降ろしたりするのに時間がかかるのもあって、誰もトレイラーに戻らなかったんだ。キャストが皆セットにそのまま座っていたのはとても稀なことだよ」とトム。続けて「通常、映画で全俳優と共演することはまずないんだ。共演者について聞かれても、『(その共演者と同じシーンが無いため)わからない。一度も会わなかったから』と答えることもあったくらいだからね。でも今作では、俳優全員が会って、行動を共にしていて、週末に一緒に出かけたこともあったんだ」と話し、実際にレスリーと舞台の観劇に出かけたことも明かした。
ケネスとのリハーサルについてジョシュは「僕が飛行機を降りて、すぐにケネスとのリハーサルを行った時、彼はすでに髪型を整え、ヒゲもつけたポアロの衣装で、(特徴のあるポアロの)声のまま、僕に父親について話してくれと言ってきたんだ。僕は『両親は僕が6歳の時に離婚した』と答えると、ケネスは『違うよ、君が演じるヘクターの父親だよ』と返してきてね。監督との打ち合わせだと思っていたら、実際はポアロとのリハーサルだったんだ(笑)」とうっかりエピソードを明かしつつも、その時の質問がキャラクターへの見識を与えてくれたと感謝を述べた。映画では12人の容疑者がいるものの、一人一人が丁寧に描かれていることも印象的だ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)