広瀬すず、朝ドラ100作目ヒロイン!昭和のアニメーターに
20日、女優の広瀬すずが2019年度前期放送のNHK連続テレビ小説のヒロインを務めることが渋谷にあるNHK放送センターで発表された。連続テレビ小説の記念すべき100作目となる作品のタイトルは「夏空」。日本の高度成長期を背景に北海道十勝から上京したアニメーターを目指す少女の成長を描き、広瀬は物語の主人公・奥原なつを演じる。脚本は朝ドラ「てるてる家族」(2003年度下半期、ヒロイン:石原さとみ)などの大森寿美男が担当。
ヒロイン発表会に出席した広瀬は緊張しきりの様子で「100作品目ということでプレッシャーを感じております」と明かしつつ、「皆さんの期待を裏切らないよう、新しい風を起こせるよう頑張ります」と意気込みを語る。ヒロイン決定を聞いたのは前日だったそうで「ヒロインが決まったと聞いたのは昨日で……。違うことで急に呼ばれて行ったらヒロインのことを聞かされて」と振り返った。
「実感はまだないです。どんな感じになっていくんだろうとか、あまり想像もついていないです」と述べる広瀬は、母親にヒロイン決定を伝えた時の様子について「『すごいことになったんだけど今聞くか、明日の新聞で知るかどっちがいい』ってメールで伝えたら『今教えて』って。教えたらすごく喜んでくれた」と紹介。現在放送中の「わろてんか」に出演している姉の広瀬アリスにはまだ伝えていないというが、「お姉ちゃんも朝ドラを今やっているんですけど、まだ言ってはいけないというのがあったので伝えていないんです。早く伝えたい」と笑顔を見せた。
1961年に放送された第1作「娘と私」から数えて100作目となる本ドラマは、連続テレビ小説の原点にかえるような内容。夢や希望に向かって突き進む、日本のアニメ初期に活躍した若き女性アニメーターを主人公にしようと企画が立ち上がった。そして、毎朝日本人に明るさや笑顔を届けたいという願いから広瀬に白羽の矢が立った。主人公には特に実在のモデルなどはいないという。
広瀬は「小さい頃はアニメを観たことがなくて。でもこの世界に入ってアニメの声の仕事をさせてもらって『アニメってこんな風に作られているんだ。もっとアニメに関わっていければいいな』と思っていたらアニメーターの役。すごく繊細な世界なんだろうなという印象があります」とコメント。自身は絵は苦手だといい、「土屋太鳳ちゃんに“愛され画伯”と優しく包んでもらったことはあるんですが……」と笑った。
広瀬は集まった報道陣を前に「体力だけは自信があるんですけど(朝ドラが)どのくらい大変なのか想像がつかない。でも8年間バスケをやっていたので、そこで鍛えられたものがかなりあると思います。誰にも負けないよう、みなさんを引っぱっていけたらいいなと思います」と気を引き締めている様子だった。(取材・文:名鹿祥史)