ピクサー『リメンバー・ミー』初登場1位!死者の日がテーマ
全米ボックスオフィス考
先週末(11月24日~11月26日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、ディズニー/ピクサーの新作映画『リメンバー・ミー』が興行収入5,080万2,605ドル(約55億8,828万6,550円)で首位デビューを果たした。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル110円計算)
『リメンバー・ミー』は、1年に1度だけ亡くなった家族たちと会えるというメキシコの「死者の日」を舞台に、テーマパークのような死者の国で繰り広げられるエモーショナルで奇想天外なファンタジー。音楽を愛しながらも禁じられた少年ミゲルと、彼が死者の国で出会うスケルトンのヘクターの冒険を描く。監督は『トイ・ストーリー3』のリー・アンクリッチで、批評家からも観客からも高評価。ピクサーのトップ、ジョン・ラセターの“不適切なハグ”による休職騒動の影響を感じさせない好成績を収めた。
前回1位のDC映画『ジャスティス・リーグ』は前週比56.2%ダウンの興収4,109万491ドル(約45億1,995万4,010円)で2位、生まれつき顔に障害のある少年を描いたドラマ『ワンダー(原題) / Wonder』は前週比17.7%ダウンの興収2,267万4,238ドル(約24億9,416万6,180円)で3位。拡大公開となったデンゼル・ワシントン主演ドラマ『ローマン・J・イスラエル・エスク(原題) / Roman J. Israel, Esq.』は37位から9位へジャンプアップした。
また、アーミー・ハマー主演作『コール・ミー・バイ・ユア・ネーム(原題) / Call Me by Your Name』がわずか4館での公開ながら初登場14位に食い込む大ヒットとなっている。1館当たりの興収は、今年公開作で最高となる10万3,233ドル(約1,135万5,630円)。イタリアを舞台に少年(ティモテ・シャラメ)と青年(アーミー)のひと夏の恋を描き、インディペンデント映画の祭典・サンダンス映画祭で絶賛された話題作だ。
今週末は、ギレルモ・デル・トロ監督によるベネチア金獅子賞受賞作『シェイプ・オブ・ウォーター』などが公開される。(編集部・市川遥)
11月24日~11月26日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『リメンバー・ミー』
2(1)『ジャスティス・リーグ』
3(2)『ワンダー(原題) / Wonder』
4(3)『マイティ・ソー バトルロイヤル』
5(4)『ダディーズ・ホーム(原題) / Daddy's Home 2』
6(5)『オリエント急行殺人事件』
7(6)『ザ・スター(原題) / The Star』
8(7)『ア・バッド・マムズ・クリスマス(原題) / A Bad Moms Christmas』
9(37)『ローマン・J・イスラエル・エスク(原題) / Roman J. Israel, Esq.』
10(9)『スリー・ビルボード』