月9、高橋一生“わたなべさん”の行方は…
11日に放送された月9「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」(フジテレビ系)第8話のラストで、高橋一生演じるサラブレッドの市議会議員・藤堂誠が“わたなべさん”として密会していた風俗嬢の莉子(今田美桜)が姿を現し、藤堂の危機を予感させるかたちで幕を閉じた。(ネタバレあり)
市長になった佐藤智子(篠原涼子)が議会のドン・犬崎(古田新太)にクーデターを起こしたことで市役所職員の職場ボイコットを皮切りに、犬崎からの反撃が開始。そんな中、智子の夫・公平(田中圭)の不倫疑惑が浮上、智子のママ友で新聞記者の平田和美(石田ゆり子)や、智子の「あおば市議会」の議員仲間だった小出未亜(前田敦子)の過去が明らかになるなど、第8話は波乱続きだった。
焦点は、犬崎の矛先が智子の“懐刀”である和美に向かったこと。公平の浮気相手が和美であるという根も葉もない情報が報じられ、和美と公平が話し合いをするなかで、和美は「わかってもらえると思わなかったから話さなかったけど」と未婚の母となった経緯を告白。そこには、「もっといろんな家族のかたちがあっていい、いろんな生き方があっていい」という切実な思いがあった。一方、初めは保身のために犬崎についていた未亜にも変化が。
汚い手段で智子を攻撃する犬崎に嫌気がさしたのか、正義を貫こうとする智子の真摯さが琴線に触れたのか、未亜は智子の味方と思われる藤堂に接触。彼に、自身がかつて肥満体形のいじめられっ子だったこと、ダイエットをして生まれ変わったこと、政界に入ったいきさつを語り出す。そうして未亜は、「智子にあって自分にはないもの」を見極め、ある決意をした。彼女の大胆な行動によって智子は強い味方を得ることになり、藤堂をも動かすことになった。
しかし……そんな智子の現状を知った犬崎は次なる一手に。ラストでは、第6話で藤堂(“わたなべさん”)が別れを告げた風俗嬢の莉子が犬崎のもとへ。これまでは藤堂には当たらず障らずの姿勢をとっていた犬崎だったが、智子の周囲の人間を傷つけるのが彼の常套手段だけに、智子と一蓮托生となった藤堂も無事ではすまされないと思われる。そんな犬崎に藤堂はいかに立ち向かうのか? また、これまでは藤堂が莉子にどのような思いを抱いているのかは明かされることはなかったが、藤堂が莉子と再会する日は訪れるのか? 激しくうねりだした藤堂の運命に注目したい。(編集部・石井百合子)