実話が基!犯罪少年の裏稼業「ギャングース」実写映画化 高杉真宙×加藤諒×渡辺大知
雑誌「週刊モーニング」(講談社)で連載された、少年院で共に過ごした裏社会で生きる少年たちを描いた漫画「ギャングース」が、実写映画化されることが決定した。高杉真宙、加藤諒、渡辺大知(黒猫チェルシー)の3人がトリプル主演を務める。
本作では、犯罪集団だけを狙って窃盗を繰り返す「タタキ」稼業で生きる、サイケ・カズキ・タケオの3人の友情と新時代のアウトローが映し出される。原作は、冒頭に毎回登場する注意書き「この漫画は実話を基にしたフィクションです。ただし犯罪の手口はすべて実在しますので、ぜひ防犯に役立てて下さい」の言葉通り、ストーリー共同制作の気鋭のルポライター鈴木大介の書籍「家のない少年たち」を原案にし、鈴木の未成年の犯罪者への取材を基に裏社会の実態をリアルに描いた“超実証主義漫画”として知られている。
監督は原作者である鈴木からの熱望もあり、『22年目の告白-私が殺人犯です-』や『SR サイタマノラッパー』シリーズの入江悠に決定。また主演の3人はそれぞれ、窃盗団の情報収集や作戦立案担当のサイケ役(高杉)、工具に関する秀でた見識を生かし生き別れた妹を追い求めるカズキ役(加藤)、窃盗団の車両担当タケオ役(渡辺)で出演する。
入江監督は「最初に企画のお話を頂いてから、取材をし、脚本を書き、また取材をし、と繰り返しているうちに、4年の時間が流れていました」とコメント。主演の一人である高杉は、原作を読んだ際に「今の日本でこの世界が存在するということ」「自分が今までそれを知らないでいたこと」にショックを受けたと明かすと、「家がなく保険証もない、頼れる人がいない中で生きていく事をどこか遠い世界のように思っていた自分に疑問を持ち、今はどんな風に演技をしようかと悩んでいる状態です。ひたすら突き詰めてリアルに、とにかくリアルにしたいと思っています」と意気込みを述べている。(編集部・井本早紀)