親がゾンビ化して子供を襲う!出演者も絶句の衝撃ホラー映画
気の狂った両親が子供たちを襲う衝撃の映画『マム・アンド・ダッド(原題)/ Mom and Dad』について、主人公の母親を務めたセルマ・ブレアが、1月22日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。
本作は、『アドレナリン』『ゴースト ライダー2』のブライアン・テラーが脚本兼監督を務めたホラー作品。のどかな郊外に4人で暮らすライアン家の長女カーリーは、ある日、授業中に生徒の親たちが学校に集結し、門を壊そうとしていることに気付く。親が自分の子供を殺害するという事件が全米各地で勃発していると知ったカーリーは、自宅にいる幼い弟ジョシュを助けるためにボーイフレンドと共に帰宅するが、自宅で気の狂った父(ニコラス・ケイジ)と母(セルマ)と対峙することになり……。
ニコラスの大ファンで、「彼とのタッグを拒否することはありえなかったわ」と出演経緯を明かしたセルマ。本作の脚本を初めて読んだ時、驚いて言葉も出なかったそうで、「とても大胆なアプローチをしていたわ。もし、今作が1970年代後半~1980年代に公開されていたら、それほど問題作になっていなかったと思うけれど、今日は(子供対象の映画には)かなり注意深くなっているわ。(内容が内容だけに)限定公開で5館ぐらいしか上映しないかもしれないけれど、テラー監督がクレイジーな映画を作ることを楽しんでいる姿勢に称賛を送りたいわ」と語った。
演じたケンドルのキャラクターについては、「彼女はこれまで良い母親になろうとしてきたの。でもある日突然、ゾンビのように気が狂った瞬間から、子供を殺すという一つのことしか考えられなくなるの。それまで彼女は子供中心の生活をしていたから、夫とは心が離れた結婚生活を送っていたけれど、突然、まるで付き合い始めた頃のような情熱を持って、彼と共に子供を殺そうとするのよ」と説明した。また、劇中で、気が狂った瞬間を表現する首を曲げるシーンは、映画『レオン』のゲイリー・オールドマンに影響を受けたとも明かした。
夫を演じたニコラスの最も怖かったシーンについては、「ビリヤードのテーブルを破壊しているシーンね。実際にわたしは、彼(の人格)が崩壊しているシーンを見ていて、本当に衝撃を受けたわ。その時の彼は、とてつもない迫力で演じていて、そのシーンで感情的になったおかげで、その後に撮影したフラッシュバックの(親密な)シーンへの助けにもなったわ。彼には素晴らしいエネルギーと集中力があって、横で演じている俳優にとっては、時々恐怖を感じてしまうほどなのよ」と称賛した。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)