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出演シーン全カット!難しい決断も構成上の理由で判断

「敬意と愛をもって納得しています」とコメントしたジェシカ・チャステイン
「敬意と愛をもって納得しています」とコメントしたジェシカ・チャステイン - Dominique Charriau / WireImage / Getty Images

 カンヌ国際映画祭の審査員賞受賞作『Mommy/マミー』やグランプリ受賞作『たかが世界の終わり』のカナダ人監督グザヴィエ・ドランの新作『ザ・デス・アンド・ライフ・オブ・ジョン・F・ドノヴァン(原題) / The Death and Life of John F. Donovan』から、ジェシカ・チャステインの出演シーンが全面カットされることになった。EW.comなどが報じている。

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 フレンチカナディアンである監督にとって初の英語長編映画となる本作は、亡くなったテレビ俳優にかつてファンレターを出し返事を受け取ったことのある主人公の男性が、当時のやりとりと俳優の死について思いをめぐらすというドラマ。出演者にナタリー・ポートマンスーザン・サランドンキャシー・ベイツら一流俳優が名を連ねており、チャステインは冷徹なゴシップライターの役で予定されていたシーンの撮影はすでに終了していた。

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 ドラン監督は自身のInstagramで「非常に難しい決断だった。ジェシカのことを心から愛していて、尊敬しているからだ。編集、ストーリー構成上から、このように判断を下したのであり、彼女の演技の質とは何ら関係はない」とチャステインの出演シーンの削除に至った理由を述べている。

 チャステイン自身もInstagramでファンに向けて「すでに監督から報告を受けており、敬意と愛をもって納得しています」とコメント。さらに、このような出演シーンが撮影後にカットされるという事態についても「過去のアイデアや想定を超え、どんな時もアーティストであり続けている」として監督への賛意も述べている。

 本作は当初、2017年後半にはプレミア上映される予定で撮影後の作業が進んでいた。現時点では、今年の公開が予定されている。(鯨岡孝子)

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