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蒼井優、11年ぶりキネ旬受賞「まだ2%しか達成していない」

第91回キネマ旬報ベスト・テンで主演女優賞に輝いた蒼井優
第91回キネマ旬報ベスト・テンで主演女優賞に輝いた蒼井優

 女優の蒼井優田中麗奈が12日、都内で行われた「2017年第91回キネマ旬報ベスト・テン表彰式」に出席。『彼女がその名を知らない鳥たち』で主演女優賞に輝いた蒼井は第80回で助演女優賞を受賞して以来、11年ぶりの受賞。『幼な子われらに生まれ』で助演女優賞を獲得した田中は第72回で新人女優賞を受賞して以来、20年ぶり受賞の快挙。それぞれ壇上で受賞の喜びを語るとともにこれまでの女優人生を振り返った。

【写真】菅田将暉、蒼井優、田中麗奈…第91回キネマ旬報ベスト・テン表彰式

 主演女優賞を受賞した蒼井は「11年経ってまたここに呼んで頂けて光栄です」と笑顔を見せると、「わたしは11年前からどれくらい成長しているんだろう、自分がなりたい役者像の何パーセントくらいまで達成できているんだろうって考えた時に、まだ2%くらいだなって」と自己分析したといい、「本当に大したことのない人間なのに、たくさんの方に手をさしのべてもらって、ようやく2%まで来られた。あと98%をこれからも追いかけていきたいです」と女優としての意を新たにした。

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キネマ旬報ベスト・テン表彰式
助演女優賞受賞の田中麗奈

 本作では“嫌な女”を熱演し話題を呼んだが、「初めてこんなにも頭を使って演技をしました。いろいろ考えて、計算しながら演じたんです」と撮影を振り返り、「(白石和彌)監督はどちらかというと、『行け! 行け!』というタイプの方なんですが、クズにはクズなりのプライドがあるんです。一生懸命頑張りました」と作品に懸けた情熱を強調した。

 一方、助演女優賞を受賞した田中は「再びトロフィーを持つことができました。助演女優賞ということで主演の浅野忠信さんのほか、(家族を演じた)全員でこの受賞を分かち合いたいです」と20年ぶり受賞の喜びをコメント。「昨夜もスピーチを考えていたら目頭が熱くなってしまって……。20年はあっという間。今回の受賞でインタビューを受けた時、受賞できて嬉しいというお話をしたら(『キネマ旬報』の)編集の方が泣いてしまったんです。自分の知らないところで見守ってくれた人たちの思い。そういう気持ちに感謝してこれからも頑張っていきます」と自分を支えてくれた人々に思いを巡らせた。

 映画雑誌「キネマ旬報」が分野ごとにベストテンを選出する同賞の授賞式には大林宣彦監督、菅田将暉ヤン・イクチュン石橋静河石井裕也監督、伏原健之監督、岸善幸監督、立川志らくも登壇した。(取材・文:名鹿祥史)

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