ケタ違い!名TVプロデューサー、5年330億円でNetflixへ
「glee」「アメリカン・ホラー・ストーリー」「アメリカン・クライム・ストーリー」など大ヒットドラマを連発してきたテレビプロデューサー、ライアン・マーフィーが長年仕事をしてきた20世紀フォックステレビジョンを離れ、動画配信サービス大手のNetflixと5年3億ドル(約330億円)という破格の契約を結んだことが明らかになった。The New York Times などが報じた。(1ドル110円計算)
【画像】「glee」はコンサートムービーも公開されるほど人気に
マーフィーはプロデューサーだけでなく、監督、脚本家でもあるヒットメーカー。同じく動画配信サービス大手Amazonもマーフィー獲得に動いていると伝えられていたが、史上最高額ともいわれる契約を提示したNetflixに軍配が上がった。マーフィーは20世紀フォックステレビジョンとの契約が満了する7月から、Netflixのために独占的にドラマをプロデュースすることになる。彼を奪われたことは、フォックスを買収したディズニーにとっても痛手となるだろう。
Netflixの代表は「ライアン・マーフィーのドラマは世界のカルチャーに影響を与え、テレビの歴史を変えました」「彼の多様性あふれる物語の数々を世界に届けるサポートができるのを楽しみにしています」と喜びのコメント。マーフィーも「わたしは1989年に55ドル(約6,050円)だけポケットに入れてインディアナ州からハリウッドへやって来たゲイの少年でした。わたしの夢がこんなにも大きな形で実現したことに、圧倒されています」と声明を出した。
Netflixは昨年夏にも、ディズニー傘下のABC局から「グレイズ・アナトミー」「スキャンダル」「殺人を無罪にする方法」などのヒットメーカー、ションダ・ライムズを4年1億ドル(約110億円)で獲得するなど、オリジナル作品の製作に力を入れている。(編集部・市川遥)