長澤まさみが大林宣彦監督からかけられた言葉「第72回毎日映画コンクール」
女優の長澤まさみが15日、神奈川県・ミューザ川崎シンフォニーホールで開催された「第72回毎日映画コンクール」の表彰式に出席。『散歩する侵略者』で女優主演賞を受賞し、「大変光栄です。この役をわたしに演じさせてみようと思ってくださった監督やスタッフに本当に感謝しています」と喜びを語った。
【写真】菅田将暉、長澤まさみ、役所広司ら毎日映画コンクール表彰式に集結
長澤はトロフィーを手にすると「まだまだ自分自身、この賞にふさわしい器だと思ってはいないのですが、この賞をいただいたので、もっと次に進めるよう今後も日々精進していきます」とコメント。
女優としての成長を以前より自覚できるようになったのか「昔より自由に演じることと向き合えるようになった気がします」と話し、「年々自分の中にあるものと似た役を演じることも増えているように感じています。先ほど大林宣彦監督にお会いして、監督からも『演じるというのは自分自身どういう人柄かということが出るものだよ』と言われたばかり。(役の中に)自分のそういうものが少しずつ出ているのかなと思います」と話す。
本作で共演した松田龍平にも刺激をもらったといい、「松田龍平さんはわたしの旦那さんで宇宙人。彼は本当にそうなんじゃないか(宇宙人じゃないか)と思うような雰囲気を持っていて、松田さんだからこそ違和感なく演じられたのではと思っています」と松田の演技力を称えた。
同じく『散歩する侵略者』でスポニチグランプリ新人賞を受賞した高杉真宙については「まじめな方」と紹介。「以前、わたしが先生、彼が生徒として共演したことがあったんですけど、今、活躍されているのを見ると本当に嬉しい気持ちです」と感慨深げで、「仕事があるのはありがたいです。その期待に応えられるようわたしも頑張ります」と気を引き締めていた。(取材・文:名鹿祥史)