『フィフス・エレメント』当時は映像化不可能だった!リュック・ベッソン長年の夢叶う!
映画『レオン』『フィフス・エレメント』などのリュック・ベッソン監督による体感型ギャラクシーアドベンチャー『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』から特別映像が公開され、ベッソン監督が少年時代からあこがれ続けたという本作への思いや、『フィフス・エレメント』当時では実現しえなかった圧巻の映像美について語る姿が披露された。
ベッソン監督が夢見た映像化…『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』特別映像
本作はSFコミック「ヴァレリアンとローレリーヌ」を原作に、28世紀の宇宙で銀河をパトロールするスペシャルエージェントのヴァレリアン(デイン・デハーン)とローレリーヌ(カーラ・デルヴィーニュ)が、全宇宙の存亡を揺るがす陰謀に立ち向かうさまを描いた超大作。
この度公開された映像ではまず、ベッソン監督が10歳の頃に原作コミックと出会った時の衝撃を「一番の驚きはストーリーだった」と振り返る。大人になったベッソン監督が「ヴァレリアン」の映画化を具体的に考え始めたのは、現在でもカルト的人気を誇るSF映画『フィフス・エレメント』(1997)の製作時。しかし、当時はまだ現代のようなCG技術は確立されておらず、映画化は断念せざるを得なかったことが明かされる。
その後、『アバター』(2009)で技術が大きく進歩し映画化が現実味を帯びる。しかし、映画化が動き出してからの道のりも、決して平坦ではなかった。なんと撮影の3年前から原作者に協力してもらい、1年前には絵コンテも書き始めたそうで、監督は「準備には本当に苦労した。撮影の方が楽だったよ」と本音も。
劇中では、その広大な宇宙が驚異的な映像美で描き出されており、『フィフス・エレメント』の頃は188ショットだった視覚効果を、14倍以上の2,734ショットで本作の驚異的な映像を作り上げた。広大な砂漠地帯が広がる惑星キリアンや、雑踏にいるエイリアンの1体1体まで細かくデザインされており、実際に彼らがそこいるかのようなリアリティーを持っている。ベッソン監督が、50年間あこがれ続けた作品がついに実現した本作。「僕の長年の夢がついに現実になった。全力で映画化に取り組んだよ。心ゆくまで楽しんでほしい」とアピールしていた。(編集部・石神恵美子)
映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』は2018年3月30日より全国公開