菅田将暉、初の最優秀主演男優賞!“菅田将暉”として「うれしい」
第41回日本アカデミー賞
第41回日本アカデミー賞授賞式が2日、港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、『あゝ、荒野 前篇』の菅田将暉が最優秀主演男優賞に輝いた。菅田は、『共喰い』(2013)の演技で第37回新人俳優賞を受賞しているが、最優秀主演男優賞を受賞するのは初めて。
寺山修司の同名小説を映画化した本作で、菅田は少年院に入り挫折を味わった主人公がもがきながら生きるさまを熱演。第42回報知映画賞・主演男優賞、第91回キネマ旬報ベスト・テンの主演男優賞、第72回毎日映画コンクール・男優主演賞、第30回日刊スポーツ映画大賞・主演男優賞など、映画賞を総なめにしていた。
ボクサーを演じるため、ハードなトレーニングを積んで肉体を鍛え上げる過酷な役づくりにも挑んだ菅田。名前を呼ばれて壇上に上がると、「本当にありがとうございます。こんなに信じられないことはあまりないといいますか……」と感極まった様子で口を開いた。
そして、「今年、2017年、いろいろほかにも賞をいただいたりしました」と切り出し、「段々自分がどこにいるのか、人格的に何なのか、何を大事にしているのかということを実感する機会は自分で作らないと無いのですが、今日はちゃんと“菅田将暉”としてすごくうれしいです」と正直な思いを吐露しつつ、受賞の喜びを噛みしめていた。
ほか同部門では、大泉洋(『探偵はBARにいる3』)、岡田准一(『関ヶ原』)、佐藤健(『8年越しの花嫁 奇跡の実話』)、藤原竜也(『22年目の告白-私が殺人犯です-』)が優秀賞を受賞した。(編集部・小山美咲)