『けいおん』監督が熱望!京アニ新作で本田望結、声優一人二役!
『けいおん』シリーズや『映画 「聲の形」』の山田尚子監督が手掛ける京都アニメーション最新作『リズと青い鳥』のゲスト声優に本田望結が抜てきされ、一人二役を担当していることが明らかになった。
高校の吹奏楽部に所属する少女たちの青春模様を描き出した武田綾乃の小説「響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」をアニメ映画化する本作。現役中学生でもある本田が担当するのは、劇中に登場する童話「リズと青い鳥」の登場人物たちで、両親を亡くし、湖の近くの家でひとり暮らしているリズと、湖のほとりで倒れているところをリズに助けられる不思議な“少女”という二役。この役は、吹奏楽部に所属するふたりの主人公、みぞれと希美が、絵本の中に出てくる登場人物“リズと少女”の関係に自分たちを重ねる存在として、重要な役どころとなる。
本田のゲスト声優参加は、山田監督のラブコールによるもの。アフレコ収録現場に参加した本田は、そのことに触れられると「うれしいです!」と目を輝かせながら、「監督は女性で、京都の方なんですけど、すごく優しい方で、京都のおみやげをくれたりしました」とコメント。さらに「最初は一人二役ということで、不安もありましたけど、収録はすごく楽しかったですし、あっという間に終わってしまいました」と続けると、「やはり観ている方が、どっちがしゃべったのか分からなかった、となってしまってはダメだと思うんで、違いをしっかりとつけなきゃと思いました。だからいつもの、声優として一つの役を演じることに比べると、考えることはたくさんありました。自分が二人いるような気持ちでやりましたね」とまっすぐなまなざしで語った。
声優の仕事については「声優さんをやらせてもらうときはお顔が映らなくて。声だけに集中しなければいけないんで、いつものような芝居をすると伝わらない。なので、いつもよりオーバーにやった方がいいかなと思いました」と心がけを明かし、「他のキャストの皆さんが(プロの)声優さんで、本当に声がすてきなので、わたしだけが浮かないように頑張りました」とも話す。「特にリズと少女のセリフは掛けあいなので。少女が泣いてしまうシーンは、本当に自分の感情のように、涙しながらやらせていただきました」と付け加えた。
女優としてのみならず、フィギュアスケーターとしても活躍する本田。「フィギュアスケートはただ単に好きでやっているだけなんで」と謙そんしつつも、「二つのことを完璧にやることは難しいこと。今のわたしはまだ中途半端なので、自分のために、家族のために、応援してくださってる方のために、どちらも結果が残せるようにしたいなと思っています。本田望結じゃないとできないと思ってもらえるような滑りや、演技ができるようにこれからも頑張っていきたいと思います」と決意も語った。(取材・文:壬生智裕)
映画『リズと青い鳥』は4月21日より全国公開