高良健吾、故郷・熊本復興への強い思い
俳優の高良健吾が14日に都内で行われた、熊本県による復興支援ドラマ「ともにすすむ サロン屋台村」無料上映会舞台あいさつに登壇し、熊本復興へ向けた尽きない思いを打ち明けた。この日は、倉科カナ、くまモン、熊本県東京事務所長も来場した。
「平成28年(2016年)熊本地震」からの復興をテーマにした本ドラマは、地震発生からわずか2か月で建設され、昨年10月に閉鎖された「益城復興市場・屋台村」を舞台に、復興に向けて歩みを進めてきた県民の実話を、笑いや感動を交えて描いたヒューマンドラマ。高良と倉科が屋台村の美容室夫婦、中原丈雄が焼鳥屋の店主を演じ、主題歌には人気ロックバンドWANIMAの「ともに」が起用されるなど、熊本出身者が集結している。
これまでにも熊本復興の思いを胸に、現地で給水や炊き出しのボランティア活動を行ったり、熊本出身者によって製作された映画『うつくしいひと』に出演したりしている高良は、「熊本からいただく仕事は時間が許す限り、断らずにやりたいと思っている」そうで、本作のオファーを受けたときも、「地震のことを扱うなら自分がやりたいというか、やるべきと思っているのでうれしかったです」と回顧した。その熱意をMCから「使命感」と表されると、「使命感というとちょっと格好良すぎますけどね」と照れ臭そうに笑った。
一方、高良と同郷・同学年の倉科は、高良のボランティア活動をテレビなどで知った時に「わたしも一緒に連れて行ってほしい」と思っていたというが、結局は何もできず「負い目を感じていた」と吐露。だからこそ今回のドラマへの出演は「とてもうれしい」と声を弾ませた。
そんな倉科らと作り上げた作品について、「いろんな思いが自分にあって、それを込めることができました」と充実した表情を見せる高良。そして、熊本地震を通して「改めて考え直したり、感じ直したりすることができました」と自身の変化も伝えながら、「不自然じゃなくて自然というものを大切にして、今ある命を大切にしてほしいです」と呼び掛けていた。(取材・文:錦怜那)
熊本県による復興支援ドラマ「ともにすすむ サロン屋台村」は14日から16日までの3日間限定で東京・渋谷の「ユーロライブ」にて無料上映中