『アナ雪』新作、アナとエルサのドレスに注目 絆を表すメッセージ
空前のヒットとなったディズニー/ピクサーアニメの新作短編『アナと雪の女王/家族の思い出』では、アナとエルサ姉妹が、その美声と共に、新しいドレス姿も披露しており、それぞれにちょっとしたメッセージが込められている。
コスプレも世界中で大流行した『アナと雪の女王』のコスチューム。アナとエルサが初めて一緒に迎えるクリスマスを描く今回の短編では、、2人ともプリンセスらしさが増した装いを披露。アナは山羊とベルが描かれた水色のドレスを、エルサはファー付きのベルベットのドレスを身にまとい、少し大人になった姿を見せている。
アナの水色のドレスには、2人が暮らすアレンデール王国のシンボルである“山羊とベル”が描かれている。このマーク、ストーリーと密接な関係があり、山羊は『アナ雪』の元になったノルウェーにおける収穫や繁栄の象徴、そしてベルの方は、姉妹の絆を表現していると、プロダクションデザイナーのマイケル・ジアーモは語る。
「かつて、姉妹そろってお城のベルを聞いたとき、2人はまだ幼い子供だった。その後、2人は離れ離れになって、本作でやっと一緒に祝日を迎える時が来る。だから、アナのドレスに(絆を象徴する)ベルを描くのは、とてもいいアイデアだと思ったんだ」と証言するマイケル。また、エルサの白いファーは彼女の魔法の力を象徴しているという。
一見すると全く違う装いの2人だが、その生地はどちらもベルベット素材という設定。マイケルは「今や2人の心はひとつなんだ。だから2人とも同じベルベットの素材を使うことにしたよ」と素材にいたるまで、こだわりを持って衣装が描かれたことを明かす。
さらに、2人のヘアアクセサリーにはおそろいのベリーがあしらわれており、エルサの魔法による霜でくっついているそう。その細かさに「『アナ雪』の熱烈なファンならば気づくかな、というレベル」というマイケルは、同時に「僕らはそういうちょっとしたことが、(作品を)さらに特別なものにしてくれると思っているんだ。特にディズニー作品は永遠に残るもの。すべてが最高のレベルで、すばらしく、美しいものにするために努力をするんだよ」とこだわりの理由を語っている。(編集部・入倉功一)
短編映画『アナと雪の女王/家族の思い出』は『リメンバー・ミー』と同時上映中