井浦新が故・若松孝二監督に!白石和彌監督×門脇麦主演
俳優の井浦新が、『凶悪』『彼女がその名を知らない鳥たち』などの白石和彌監督とタッグを組む映画『止められるか、俺たちを』(今秋公開)で、恩師である故・若松孝二監督にふんすることが1日、明らかになった。本作は、門脇麦演じる主人公の若松プロダクション助監督の視点を通して若松監督の青春時代を描く物語。『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』など数々の若松作品に出演し、俳優として飛躍した井浦は、くしくも恩師を演じることになった縁に「若松プロに集結した親しい顔ぶれ、真新しい風を吹かせた若者たちと、むちゃくちゃで幸せな夢をみた。ただただ感謝しかありません」とコメントしている。
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2012年10月17日の若松孝二監督逝去から6年、若松プロダクションの映画製作再始動の第一弾として製作する本作。若松プロダクション出身の白石監督は、「この映画は僕にとっての英雄譚であり、僕自身の物語」と並々ならぬ思い入れを吐露。「井浦新さんが若松孝二だとカッコよすぎる、と思ったあなた、是非見てください。俳優って、新さんて、凄いなと思うはずです。そして門脇麦さん。もう言うことありません。麦さんを通して、この映画があなた自身の物語になることを切に願っています」と呼びかけている。脚本を、同じく若松プロダクション出身の井上淳一が担当する。
1969年、若松プロダクションの門を叩いた助監督・吉積めぐみにふんするのは、テレビドラマ「トドメの接吻(キス)」(日本テレビ・よみうりテレビ系)、『ここは退屈迎えに来て』(今秋公開)、映画『チワワちゃん』(2019年公開)など出演作が相次ぎ、近年めきめきと頭角を現してきた門脇麦。「わたしは若松監督にも、もちろん当時の若松組の皆さんともお会いしたことがありません。そんな中、白石監督を初め、若松組をよく知る皆さんの下、当時の皆さんの背中をひたすら必死に追い求めながら挑んだ作品です」と撮影を述懐。「この出会いは私の一生の財産」と強いメッセージを寄せている。(編集部・石井百合子)
映画『止められるか、俺たちを』は今秋、テアトル新宿ほか全国順次公開