「ケイゾク」シリーズいつ尽きるかわからない!堤幸彦監督の思い入れ
人気ドラマ「ケイゾク」「SPEC」に次ぐ新シリーズ「SICK’S 恕乃抄~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~」の完成披露試写会と舞台あいさつが1日に都内で行われ、堤幸彦監督が登壇し、「ケイゾク」シリーズは「ライフワーク」と特別な思いを抱いていることを打ち明けた。この日は、松田翔太、木村文乃、竜雷太、Alisa(主題歌)、植田博樹プロデューサーも来場した。
人気ドラマ「ケイゾク」「SPEC」のシリーズ最新作で、SPECサーガ完結篇にあたる本作。物語の舞台は警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係(通称:未詳)から、内閣情報調査室の中にあるスペックホルダー対策の特務事項専従係(通称:特務)に移行。スペックホルダーを巡る争いが国家間の争いや宗教団体、自衛隊まで巻き込む権力闘争に発展する中で、特務の御厨静琉(木村)&高座宏世(松田)が、係長の野々村光次郎(竜)と新たな戦いに挑むさまを描く。
堤監督は「この仕事群はライフワークですからね。いつ果てるかわからない」と笑いつつ、1話冒頭に出てきた、最終回にメインで使われるであろうシーンを挙げ、「あれに(向かって)どう進んでいくのか、先の見えない面白さがスリリングです」とアピール。さらに、放送回数が決まっていないことから、「(最終回まで)何年かかるのかわからない。わたしの命が尽きるか、『SICK’S』が尽きるか……」と最期の時まで本作に携わる覚悟も見せた。
また、「今まで作った作品の中で一番振り切った作品になったんじゃないかな」とも推測すると、「配信ということで、地上波では自主規制していることにも思い切って挑戦し、表現で面白いことはとことんやろうと追及している」と力強くコメント。その言葉を受けて、植田プロデューサーも、「これを集大成としてぶつけていきたい」と話していた。
「ケイゾク」「SPEC」シリーズでは野々村光太郎を演じ、堤監督&植田プロデューサーと長らくタッグを組んでいる竜は、本シリーズでは彼とそっくりの双子の弟・光次郎役で登場しており、「この年齢でこういう風にして呼んでいただいて、この役をやらせていただくことはすごく嬉しい」と感激しきりで、「老骨にムチ打ちまして、身が震える思いでやらせていただきます」と意気込んだ。
一方、IQ230の天才で自傷癖があり、右目に謎の眼帯をしている御厨役で初登場する木村は、「どうやって(高座と)コンビを作って、これまで皆さんが築いていたものの上で羽ばたいていくかが楽しみ」と笑顔。同じく初参戦でスペックホルダーが絡む事件がきっかけで警視庁公安部から特務に追われた元刑事の高座役を演じる松田は、「未知な世界に入っていく役なので、僕も撮影をしながら少しずつ特殊な世界に対応していきたい」と声を弾ませた。そして、木村は「『SPEC』との違いは、これまでスペックは(本人が)望んだ形で出るものだったけど、今回はちょっと違うし、(特務が)解決したい問題も違っている」とファンの期待をあおっていた。(取材:錦怜那)
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