4月クールドラマ、どれ観る?深夜枠まで注目作をピックアップ
長澤まさみ主演の月9「コンフィデンスマンJP」、嵐・二宮和也と竹内涼真の共演が注目される日曜劇場「ブラックペアン」、吉高由里子がひよっこ検事にふんする「正義のセ」……続々と始まる4月クールドラマから注目作、その見どころを紹介します。
【写真】二宮和也主演の医療サスペンス「ブラックペアン」場面写真
■「特捜9」「未解決の女」…刑事ものが豊作!
まずは豊作な刑事モノから。昨年3月に亡くなった渡瀬恒彦さん主演の「警視庁捜査一課9係」シリーズをリニューアルし、V6・井ノ原快彦ふんする浅輪ら「9係」に所属していたメンバーが再集結する「特捜9」(テレビ朝日系・水曜21時~放送中)、大ヒットドラマ「家なき子」の内藤剛志と安達祐実の再共演が話題の「警視庁・捜査一課長 season3」(テレビ朝日系、木曜20時~放送中)では、前作の壮絶な関係から一転、警視庁捜査一課長(内藤)とその右腕となる警視庁広報課セルフブランディングルーム室長(安達)という役どころ。韓国の大ヒットドラマが原作の「シグナル 長期未解決事件捜査班」(カンテレ・フジテレビ系、火曜21時~放送中)では、売れっ子の坂口健太郎が連続ドラマ初主演を果たす。
とりわけ注目なのが、波瑠&鈴木京香ふんする女性刑事コンビが活躍する「未解決の女 警視庁文書捜査官」(テレビ朝日系、19日スタート、木曜21時~)。肉体派と頭脳派という対照的なキャラクターのバディ、“文字”を糸口に未解決事件を解決していくという設定がユニークで、波瑠が主演を務めた2015~2016年放送のNHK連続テレビ小説「あさが来た」の大森美香が脚本を手掛ける。
■長澤まさみ、吉高由里子、菜々緒…はじける女優たち
ヒロインつながりで言えば吉高由里子が正義感あふれるひよっこ検事にふんする「正義のセ」(日本テレビ系、水曜22時~放送中)や、長澤まさみが信用詐欺師役でさまざまな職業人に変装しながらコメディエンヌぶりを発揮する「コンフィデンスマンJP」(フジテレビ系、月曜21時~放送中)、菜々緒が部下をしごきまくる冷酷非情な敏腕人事コンサルタントを熱演する「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」(日本テレビ系、14日スタート、土曜22時~)も痛快だ。「逃げるは恥だが役に立つ」の野木亜紀子脚本、石原さとみ主演の大ヒットドラマ「アンナチュラル」の後を継ぐ、「あなたには帰る家がある」(TBS系、金曜22時~放送中)では、中谷美紀&木村多江ふんする陽と陰、対照的な妻像が見もの。直木賞作家・山本文緒の小説が原作とあって、“毒”のあるドラマが期待できそう。
■執事、家政夫、高校生セレブ…女性を魅了するキャラクター
女性層に人気を博しそうなキャラクターものも充実している。注目は、「執事 西園寺の名推理」(テレビ東京系、金曜20時~放送中)と「家政夫のミタゾノ」(テレビ朝日系、20日スタート、金曜23時15分~)。「執事 西園寺の名推理」では、木村拓哉主演の「BG ~身辺警護人~」(テレビ朝日系)で衝撃的な展開を迎えた課長・村田役が記憶に新しい上川隆也が華麗なる執事にふんし、優雅な奥様とともに殺人事件の謎解きに挑む。「家政夫のミタゾノ」はTOKIOの松岡昌宏の女装が話題になった最恐の家政夫が新パートナー(剛力彩芽)を率いて約1年半ぶりにカムバックする。そして「巌窟王」としても知られる古典文学を現代風にアレンジする「モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-」(フジテレビ系、19日スタート、木曜22時~)では、連ドラ単独初主演となるディーン・フジオカが美しくも恐ろしい復讐鬼を熱演。
神尾葉子の人気漫画「花より男子」の新章となる「花のち晴れ~花男 Next Season~」に基づく学園ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」(TBS系、17日スタート、火曜22時~)では、平野紫耀(King & Prince)、中川大志、濱田龍臣、鈴木仁、中田圭祐らイケメンが集結。ハーフの美少年・翔が平野演じるC5のリーダー・晴の幼少期役に決定するなど何かと話題作りに長けているが、先ごろ前作「花より男子」で松本潤が演じた道明寺司が第1話に登場することが報じられ、話題騒然となった。「崖っぷちホテル!」(日本テレビ系、15日スタート、日曜22時30分~)では、EXILE・三代目J Soul Brothers のカリスマスター、岩田剛典が民放連続ドラマ初主演を果たす。
■鉄板ジャンルと言えば医療ドラマ!「ブラックペアン」
鉄板の人気ジャンルの医療モノとしては、二宮和也主演の「ブラックペアン」(TBS系、22日スタート、日曜21時~)がある。二宮演じる天才外科医・渡海が、手術用最新医療機器・スナイプの導入に疑惑を抱き、大学病院という巨大組織に立ち向かうサスペンス。渡海に翻弄される真っ直ぐな研修医・世良にふんするのは、今を時めく竹内涼真。いわばダークヒーロー的な役回りの二宮との掛け合い、そして外科医、病理医の経歴を持つ海堂尊の小説が原作だけに、手術シーンがいかにリアリティーをもって再現されるのかが肝になりそうだ。演出は、「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」など数々の日曜劇場枠を手掛けてきたベテラン・福澤克雄。
■「孤独のグルメ」「宮本から君へ」…深夜枠も充実!
忘れてならないのが深夜枠。みんな大好き、下戸な輸入雑貨商の井之頭五郎(松重豊)がぶらりと立ち寄った店での一期一会の“味”との出会いを描く「孤独のグルメSeason7」(テレビ東京系、金曜0時12分~放送中)は、一週間を締めくくるのにぴったりな癒やしのひととき。新井英樹原作、池松壮亮主演の青春劇「宮本から君へ」(テレビ東京系、金曜深夜0時52分~放送中)では深夜だからこそ、多少きわどい描写も可能になるのがポイント。監督は、映画『ディストラクション・ベイビーズ』(2016)で池松と組んだ注目の新鋭・真利子哲也。スペシャルドラマから連続ドラマになった「おっさんずラブ」(テレビ朝日系、21日スタート、土曜23時15分~)では、田中圭、吉田鋼太郎、林遣都のまさかの三角関係に胸キュン!?
また、江口洋介主演の「ヘッドハンター」(16日スタート、月曜22時~)はテレビ東京のビジネスドラマ枠「ドラマ Biz」の第1弾として製作された勝負作として注目したい。(編集部・石井百合子)