スピルバーグ監督、13年ぶり来日!日本人の礼儀正しさ「変わらない」
ハリウッド映画監督のスティーヴン・スピルバーグが18日、新宿の歌舞伎町シネシティ広場で行われた『レディ・プレイヤー1』(4月20日公開)のジャパンプレミアに出席した。スピルバーグ監督の来日は実に13年ぶりのことで、会場に集まったおよそ500人のファンは大歓声。スピルバーグ監督たちもファンとの記念撮影やサインなど、気さくなファンサービスで応じていた。この日はタイ・シェリダン、オリヴィア・クック、森崎ウィンも来場した。
ステージに立ったスピルバーグ監督は、「皆さんこんばんわ! 今日はプレミアに来てくれてありがとうございます! 日本には何度も来ていますが、今回はちょっと久しぶりで、13年ぶりに来日しました!」と笑顔であいさつ。さらに「この作品は非常にパーソナルな映画でもあり、是非とも日本に(直接)来て、紹介したいと思っていました」と続けた。
13年ぶりの日本について「変わったところもあるかもしれないけど、人々が礼儀正しいところ、(他人に)敬意を払うところは変わらない」と語るスピルバーグ監督は、「この国にはシニシズム(冷笑主義)というか、皮肉が見られない。そして『レディ・プレイヤー1』という映画は、自分が作った中でも一番皮肉がない映画なので、日本には合っているんじゃないかと思う」と自信を見せた。
また、日本を代表して本作に出演した森崎(トシロウ役)は、「今夜は僕にとって忘れられない、眠れない一夜になります」と感激の表情。「最初に監督とお会いしたのは、LAのオーディションでした。『ハイ、ウィン!』と言ってくれたあの日から、今日という日を迎えられ、幸せな気持ちでいっぱいです」と続けると、「監督は、(ウィンはいつも)一番最初にセットに来ているねと言ってくれたのがうれしかったです」と撮影を振り返った。
日米のポップカルチャーが登場する本作に合わせ、この日は、デロリアン、ガンダム、ハローキティらがスピルバーグ一行をお出迎え。さらに、ステージ奥の新宿東宝ビルの壁面にゴジラの姿も見えるというシチュエーションとなった。そんななか、「わたしが三船敏郎、黒澤明の映画に出会う前の幼い頃、父親に連れられて観に行った東宝映画の『ゴジラ』が、初めて観た日本映画でした。『ジュラシック・パーク』は完全にそれをもとに作った映画なんですよ!」とちゃめっ気たっぷりに答えたスピルバーグ監督。「『レディ・プレイヤー1』にはメカゴジラが登場するんだけど、劇中ではオリジナルの曲を使わせてもらっているんですよ」と付け加え、会場は大いに沸いた。(取材・文:壬生智裕)