タランティーノ新作は『パルプ・フィクション』に近い作品に!
レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットがW主演を果たす、クエンティン・タランティーノ監督の新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(原題) / Once Upon a Time in Hollywood』が、同監督の代表作『パルプ・フィクション』(1994)に近い作品になるという。The Hollywood Reporter が報じた。
1969年のロサンゼルスを舞台に、女優でロマン・ポランスキー監督の妻であったシャロン・テートさんがカルト集団によって殺害された衝撃の事件を題材にした本作。ディカプリオが、西部劇で人気を得た俳優のリック・ダルトン役、ピットがそのリックのスタントダブルを務めていたクリフ・ブース役、『スーサイド・スクワッド』などのマーゴット・ロビーがシャロンさん役を務め、すっかり落ち目となっていたリックとクリフが、リックの隣人にして絶大な人気を誇る女優シャロンさんのことを利用しようとするも、殺害事件に巻き込まれてしまうさまを描くという。
現地時間23日、タランティーノ監督とディカプリオは、ラスベガスで行われたシネマコンに登壇。タランティーノ監督は本作について「おそらく僕が手掛けた作品の中で『パルプ・フィクション』に最も近くなるんじゃないかな」と明言。『パルプ・フィクション』は3つの犯罪ドラマを交錯させた巧みな脚本で知られ、カンヌ国際映画祭では最高賞のパルムドールを、アカデミー賞では脚本賞に輝いており、タランティーノ監督作品の中でも圧倒的人気を誇っている作品だ。
そしてさらにタランティーノ監督は「本当に極秘、トップシークレットなんだ。言えるのは、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(原題)』は、1969年のハリウッドが舞台ということ。カウンターカルチャーの絶頂で、ヒッピーの革命やアメリカンニューシネマの時代だ。1969年のハリウッドを描いてみせるよ」とアピールした。
また、ディカプリオも「まだ撮影していない作品のことについて話すのは難しいね。でも、信じられないくらい興奮してるよ。ブラッド・ピットと一緒に仕事できるなんて。彼は僕らのことを夢中にさせてくれるだろうって思っている。僕は『雨に唄えば』の大ファンなんだけど、ハリウッドについての映画が好きなんだ。ロサンゼルス出身の身として、この脚本はこれまでの中で素晴らしいものの一つだと思った。最高の作品にできるよう、ベストを尽くすだけだね」と脚本を称賛しており、今作への期待はますます高まるばかり。本作は2019年8月9日全米公開予定。(編集部・石神恵美子)