新チューバッカ俳優、ウーキー語に苦労ナシ!ハン・ソロ映画を語る
ハン・ソロの若かりし頃を描く映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』で、ハンの生涯の相棒チューバッカ役を務めるのがフィンランド出身のヨーナス・スオタモだ。長年チューバッカを演じてきたピーター・メイヒューから役を引き継いだ彼が、ハンに負けない人気を誇るキャラクターを演じた経験について語った。
バスケットボール選手として活躍し、身長2メートル11センチと、見上げるほど背の高いヨーナス。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でピーターのスタントダブルを務め、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』に出演。チューイを演じるのは『ハン・ソロ』が3度目となる。「今回の撮影は、期間もこれまでより長くて、チューイの出番も多かった。僕は、この映画の仕事をしている人々やキャスト全員の大ファンだからね。彼らと仕事を出来るのは素晴らしかったよ」と声を弾ませる。
『ハン・ソロ』では、ハンとチューイの関係が深く描かれるとも言われており、本人も「ハンとチューイはとても意志が強い。人生をどう生きるべきかについて強い意見を持っているから、関係の始まりもエキサイティングなものになるよ。お互いに思いついたことを何でも気安く言える関係になるんだ」と証言。「今回の脚本はかなり変化に富んでいる。これまで見たことがないチューイを見られるシーンがあるよ」とこちらの期待を煽った。
撮影では、チューイ独特のウーキー語(シリウーク語)も話さなくてはいけなかったというが、興味深いことにフィンランド出身であることが生かされた。「ウーキー語を話すためには、Rを巻き舌で発音する必要があるんだけど、フィンランド語ではいつもRは巻き舌で発音するから自然にできた(笑)。ただほとんどの場合、ポストプロダクションの段階で動物の声に入れ替わるんだ。クマやセイウチ、ラクダとかいろんな種類の動物の声を聞いたよ。でも、現場(で録音した僕)の声がとても良いということだったから、僕の声を使ってくれればうれしいな」というヨーナス。ちなみに予告編では、チューイが今作の時点で190歳であることが判明するが「彼は400歳くらいまで生きるんだよ。犬の年齢と反対で(ゆっくり)年を取るんだ」という。
ミレニアム・ファルコンにチューイとハンが一緒に乗っている映像には常に興奮させられるが、実際の乗り心地は悪かったのだとか。「イスが奇妙な形をしているから、僕のお尻に合わなかった。でも、ミレニアム・ファルコンの操縦はいつだって楽しい。今ではファルコンの前に景色を映写できようになったから、ブルースクリーンの前で想像を働かせる必要もない。演じるうえで大きな助けになったよ」。
『スター・ウォーズ』シリーズに出演すると、突然有名になって、街を歩くのもままならなくなるとよく言われるが、スーツを着込んでいるヨーナスの場合は違う。いつまで街中で気づかずにいられるのかはわからないが、「ある程度、匿名性を持てるのは素晴らしいよ。今でも普通に通りを歩けるし、みんなに『あなたはバスケプレイヤー?』って聞かれるくらい。僕がチューイを演じていると言っても、信じてもらえないことが1度か2度あったんだ」と笑みを浮かべた。(取材・文:吉川優子)
映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は6月29日より全国公開