ダニエル・デイ=ルイス、引退に言及する動画公開 6度目オスカー候補作で
3度のアカデミー賞に輝く名優ダニエル・デイ=ルイスが、1月29日にユニバーサル・ピクチャーズがロンドンで映画のプロモーションのために行ったインタビューで引退について言及し、その模様を収めた動画が公開となった。
昨年6月に俳優引退が報じられたダニエル。この度公開されたインタビュー動画は、彼が6度目の主演男優賞候補となった『ファントム・スレッド』(5月26日公開)についての内容。同作でダニエルは英国ファッション界で脚光を浴びる天才的仕立て屋を演じており、劇中の恋人となる女性アルマにふんしたヴィッキー・クリープスとともに、「恋人同士を演じるうえでとても重要だったこと」など撮影の裏側を明かしている。
そして終盤、インタビュアーがダニエルに対して「あなたの引退を引き留めたいのですが……」と引退について切り出すと、ダニエルはある言葉を喩えに用いながら言及。そして「1つの作品を撮り終えると役者は抜け殻のようになる。そんな状態で大きな決断を下すべきではない」と自身の状態を顧みたうえで、「そのことはよくわかっている。僕自身何度もつらい思いを経験したから。でも何度も経験したからこそ今回で最後にしたいと強く感じた」と応えている。
このインタビューでは、引退を否定しない姿勢のダニエルだが、意志を覆す日が訪れることはあるのか。世界中がその動向に注目している。(編集部・石井百合子)