『孤狼の血』続編製作決定!「凶犬の眼」がベース
現在上映中の、役所広司主演、白石和彌監督のタッグ作『孤狼の血』の続編が製作されることが25日、東映株式会社より発表された。『孤狼の血』の原作者・柚月裕子による小説「凶犬の眼」をベースにした物語で、スタッフ、キャストは未定。
『凶悪』『彼女がその名を知らない鳥たち』など話題作が相次ぐ白石監督が、警察小説×『仁義なき戦い』と評される柚月の同名小説を、名優・役所広司のほか松坂桃李、真木よう子ら人気キャストを迎え映画化した『孤狼の血』は、初週2日間で動員11万2,684人、興収1億4,707万1,400円を記録し、3位の好発進。2週目は6位にランクインしている(ランキング・数字などは興行通信社、文化通信社、配給元など調べ)。
小説「凶犬の眼」は、『孤狼の血』原作の続編にあたる物語。所轄署から田舎の駐在所に異動となった日岡秀一が、懇意のヤクザから建設会社の社長だと紹介された男が、敵対する組長を暗殺して指名手配中の国光寛郎だと確信。彼の身柄を確保すべく接触するも、思いもよらぬ方向に向かっていくさまが描かれる。映画『孤狼の血』では、日岡を松坂桃李が演じている。
東映は続編でも『孤狼の血』のスタッフ&キャストの続投を希望しており、鋭意調整中。続編製作の発表を受け、前作で主演を務めた役所、原作者の柚月、東映株式会社代表取締役社長の多田憲之が以下のようにコメントを寄せている。(編集部・石井百合子)
<役所広司>『孤狼の血』大上章吾役
続編は、第一作を遥かに超えるいい作品を期待しています。今後、色んな監督、脚本家、俳優たちがこのジャンルの映画で魅力が発揮される時代が来ると日本映画に活気が出るのではないでしょうか?
<柚月裕子>「孤狼の血」原作者
「荒磯に波」の東映△マークを見るだけで、心が震えました。続編は望外の喜びです。持てる力すべてを注ぎ込んでくださった 東映とスタッフ、劇場に足を運んでいただいた観客の皆様には、感謝の言葉しかありません。あの狂熱と恍惚を、再び期待しております。
<多田憲之>東映株式会社代表取締役社長
「孤狼の血」は東映らしい作品となりました。このジャンルの映画を続けていかなくてはならないと思い、続編の決定を致します。